柔道女子52キロ級で21年東京五輪(オリンピック)金メダルの阿部詩(24=パーク24)が3日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで全日本合宿に参加し、兄の一二三(27=パーク24)からの刺激を明かした。
先月29日、男子の全日本選手権を日本武道館で観戦。体重無差別の大会に、66キロ級ながら挑んだ兄の挑戦を見守った。1回戦では、81キロ級の相手に背負い投げで一本勝ち。「自分の技で引っこ抜いて持って行った。あんな力、どこに隠れているんだろう。兄妹ながら、本当に同じ血が通ってるのかな」と驚いた。
2回戦は登録体重120キロの相手に一本負けを喫したが「自分自身の柔道を貫く戦い方を選んでいた。すごく尊敬できる」と、攻めの姿勢に刺激を受けた。
自身は今合宿で、上の階級と練習することもあるが「きれいに持って行けない。兄の力はすごいと改めて感じた」と感服。自身も無差別の戦いへ「機会があれば挑戦してみたい」と意欲を見せた。
まずは52キロ級で力を示す。次戦は6月にブダペストで行われる世界選手権。「自分の持ち味である一本を取りに行く柔道を出していきたい」と見据える。
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4月5日の全日本選抜体重別選手権(福岡)では、2回戦敗退に終わった昨夏のパリ五輪以来の国内復帰戦で優勝。約1カ月後の戦いへ「五輪からは一番大きな舞台で、もう1度世界一になる」と復権を誓った。【飯岡大暉】
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