
【写真】「サセックス公爵夫人殿下」と書かれたメッセージカード
ヘンリー王子とメーガン妃は、王室を離脱する際に王室メンバーがそろって話し合いを行ったとされる「サンドリンガム・サミット」にて、離脱後は殿下(His/Her Royal Highness)の称号を使用しないことで王室側と合意。王室の公式ウェブサイトには、今もヘンリー王子夫妻の離脱時に発表された声明が掲載されており、「サセックス公爵夫妻は王室の現役メンバーでなくなったため、今後は殿下の称号を用いません」と明記されている。
しかし、メーガン妃は先月、インスタグラムのストーリーズにて、ウクライナのユリヤ・スヴィリデンコ副首相から送られたというメッセージのスクリーンショットを公開。宛名として「妃殿下(Your Royal Highness)」と書かれており、今も称号を使用していることが発覚した。
つい最近も、メーガン妃が出演したジェイミー・カーン・リマのポッドキャストにて、妃が贈ったギフトが紹介され、メッセージカードに王冠とイニシャルをかたどった王室の公式モノグラムがデザインされ、「サセックス公爵夫人殿下(HRH)」とサインされていたことが明らかになり、物議を醸している。
PageSixによると、これに限らずヘンリー王子一家は、アーチー王子やリリベット王女も含めた全員が、殿下の称号を刻印した文具をあつらえているらしい。Daily Beastによると、妃の関係者は、夫妻が今も殿下・妃殿下の称号を保持していることを強調。離脱時の合意により、商業目的や公の場では使用しないが、これは個人的なプレゼントであるため、称号を使用しても問題ないと主張している。
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Peopleによると、公法学の名誉教授で元ロンドン大学副学長のグラハム・ゼリックは、国王が「殿下」「妃殿下」の称号をはく奪する「可能性があることは明らかであり」、法的にも問題がないと指摘。「王族としての公務を放棄して海外に移住したことを根拠に称号をはく奪することは、おおむね非難すべきことには値しないだろう」と述べている。
しかし、公爵の爵位をはく奪となると、一筋縄ではいかないようだ。夫妻は2018年に結婚した際、エリザベス女王によりサセックス公爵夫妻の称号が与えられており、公爵位をはく奪するには議会による立法措置が必要だそう。とはいえ近年は、君主や議会委員会にその権限を与えるべく、議会で動きがあるようだ。