アジア開発銀行(ADB)年次総会の会場=2日、イタリア・ミラノ 【ミラノ時事】アジア開発銀行(ADB)の年次総会が4日から4日間の日程で、域外加盟国のイタリア・ミラノで開かれる。トランプ米政権の高関税政策で世界経済の不確実性が高まる中、途上国向け投資の拡大や資金供給策などで連携強化を模索。60回目の節目となる2027年総会の名古屋市開催も正式決定する見通しだ。
4日には日本、中国、韓国の財務相・中央銀行総裁会議や、東南アジア諸国連合(ASEAN)も加わった会議も開催される。米国の関税措置への対応なども議論されるとみられる。
今回のADB総会は、今年2月にADB総裁に就任した前財務省財務官の神田真人氏にとって初の年次総会となる。欧州での総会開催は9年ぶりで、イタリアでは初めて。日本からは加藤勝信財務相と氷見野良三日銀副総裁が出席する。

アジア開発銀行(ADB)年次総会開催を歓迎する看板=2日、イタリア・ミラノ