元セクシー女優が暴露「夜の世界の“恐ろしい女の争い”」。男を横取り…“ライバルの蹴落とし合い”が激しい「歓楽街の裏側」

0

2025年05月03日 16:21  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」
 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半で引退を決意し、ライターへ転向。現在はメディア出演も積極的に行っている。
◆元セクシー女優が暴露する「繁華街の闇」

 こんなことを言ったら怒られるかもしれないが、夜の世界の友情は「油取り紙くらい薄い」と私は思っている。昨日までお互いのSNSに2ショットを載せ、「○○ちゃんとの飲み楽しい」とか書いておきながら明後日には仲違いなど日常茶飯事だ。

 ただ揉めただけならまだ可愛い方で、表向きは仲良しこよししながら裏で蹴落とす、勝手に秘密を暴露する、周りを巻き込んで恨んだ相手を潰しにかかる、男を横取りなど……昔の昼ドラを彷彿させるくらいドロドロになる場合も少なくはない。

「どうしてこうも友情が薄すぎるのか」という問題ついて冷静に考察すると、やはり繁華街の闇が大きな原因である。ルール無用の世界では人間関係でも“あり得ないこと”がしょっちゅう起き、無惨な状況ばかり目にすると、心がおかしくなっていくからだ。

◆歓楽街の闇が人の性格を変えてしまう?

 すぐ裏切るヤツ、腹黒、右から左へ情報をバラしまくるスピーカー女など、夜の世界には「常識ハズレもいいところ」みたいな人間が山ほどいる。しかもちょっと性格が悪い方が客ウケが良かったり、歓楽街での世渡り上手になれるため、その中でクリーンさを貫く方が難しい。

 最初は素直な良い子でも、働くうちに“腐ったみかん”のようにどんどん蝕まれていき、結果的に平気で誰かを蹴落とすようになる。人気商売だから全員をライバル視するのは仕方がないのだけれど、新鮮でないみかんの割合が街の過半数を占めれば、恐ろしい女の戦いがあちこちで発生するのは当然のことだろう。

 一般社会では想像したくないような争いが毎日多発するせいで、ほとんどのキャストは心が麻痺していく。間違った振る舞いをしても「みんなやってるし」なんて考えに陥りやすく、すぐに誰かとベッタリくっついて、速攻で喧嘩するのが超・あるあるパターン。なぜか夜の店では、気づくと仲良くする“相方”がコロコロ変わるキャストも決して珍しくはない。

◆「出入りが激しい」のも薄い関係性となる要因

 また、夜の街全体の「出入りが激しい」のも、人々の性格や気質を変えてしまう要因の一つだろう。

 毎日のように新人が入店して誰かが去る環境にいると、1人に興味・関心を寄せるだけ損。席で喋るくらいの間柄にはなっても、明日消えるかもしれない相手と思えば、深入りする気が起きなくなる。一方的に好いてもいなくなったら悲しいだけ……、そんな経験を繰り返すと人間は徐々に希薄になってしまう。

 性格が悪くなりたい女の子などいない。みんな気づかぬうちに闇に飲まれ、結果的に油取り紙くらい薄い関係しか築けない体質に変わっていったのだ。

◆「クリーンで居続ける」ことの難しさ

 もちろん、歓楽街での友情すべてがペラペラなんてことはない。人によっては夜職卒業後も関わりを持つほど仲を深められる場合もあるけど、まぁかなりのレアケースである。ずっと関係を築くには似たような感覚を持っていないと成り立たず、見ている景色も同等でないと、いつかはズレが生じて疎遠になるだろう。夜職は収入の差や働く店のレベルで格差が生まれやすいため、余計なプライドのぶつかり合いで揉め事に発展する元・仲良しコンビも結構いる。

 また、こんなドロドロ世界の中、ピュアな人間で居続けることも相当難しい。自分を強く戒めても世間を斜めに見るクセがつくし、クリーンでいたらいたで、周りから「良い奴ぶってんな」と叩かれる。出過ぎた杭は打たれないと言うけれど、“本気のイイヤツ”は突き抜けるまでに相当な悪口を言われているため、真っすぐな姿であり続けるのも大変なのだ。

 ぶっちゃけ、パッと見てピュアそうに思える人物も3割くらいは腐っていると言えよう。誰でもドロドロな争いを起こす可能性を秘めながら、歓楽街で一生懸命生きている。一寸先は闇とはまさにこのことだ。

◆この世界は“男性同士の争い”も多い

 今回は女性にフォーカスして書いたけれど、恐ろしき戦いは男性同士でもある。ホストクラブ、ボーイズバー、メンズコンカフェ、地下ドルなど女子とは違った形で彼らもバチバチするのだから、人気商売は本当に大変だ。

 第三者から見るとキャスト同士の喧嘩は面白いのかもしれないけど、部外者はそっと見守る以外のことをしてはならない。万が一「やーい、油取り紙レベルの友情め」なんて茶々をいれたら、立ち直れないくらいの反撃(例:うるさい低収入!など)が返ってくる可能性が高いので……。

文/たかなし亜妖

―[元セクシー女優のよもやま話]―

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

    前日のランキングへ

    ニュース設定