遊撃手と投手の二刀流・森井翔太郎“マイナーリーグ公式戦デビュー”へ「不安はあまりなくて、楽しみという気持ちが強い」

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2025年05月03日 18:23  TBS NEWS DIG

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今年1月にアスレチックスとマイナー契約した遊撃手と投手の二刀流、森井翔太郎(18)が、日本時間5月4日の午前3時にサンフランシスコ・ジャイアンツとの試合で“マイナーリーグ公式戦デビュー”を果たす。

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今回出場する「ルーキーリーグ」は、5段階に分けられたマイナーの中でも最も下部に位置付けられており、文字通りメジャーへの“這い上がり”を目指す野球人生の始まりと言えるだろう。18歳の“NEXT大谷”をじっくり育てるチーム方針もあり、当面は指名打者としてのみ出場予定だ。

デビュー戦について「不安はあまりなくて、楽しみという気持ちが強い」と話す森井。3月上旬にチームに合流以降、ほぼ毎日の練習の他に週5、6日の練習試合もこなして実戦に慣れてきたという。ここまで打順は2番か3番で起用されていて、4日の試合でも打線の中核を担うことが期待されている。

この2か月で成長したのは、5キロほど増えて一回り大きくなった肉体だけではない。当初苦しんだ速球への対応も、4月からは「最初に後ろに引いた状態で前に体重移動する打撃フォーム」にすることで改善。「91、92マイル(約146〜148キロ)なら速いと感じなくなった」と手応えを口にする。

ここから60試合行われるレギュラーシーズンについて「3割打ちたいですし、欲を言えばホームランも6、7本打ちたいけれども、打撃も投球もそれぞれ課題がある。結果というより目の前の課題をこなしていくのが一番大事」とした上で、投手なら「アベレージで95マイル(約153キロ)」、打者としては「自分の理想の形でスイングする」ことを目標に掲げた。2月に行われた会見で宣言したように、あくまで4、5年かけて這い上がることを見据えている。

生活面では英語もかなり上達し、チームメイトと冗談を言い合えるほどに。お気に入りのアイス店の抹茶アイスで気分転換するなどアリゾナでの暮らしに慣れてきたが、ゴミの分別をあまりしない“アメリカスタイル”には未だに違和感があると笑って話す。

これまで日本のアマチュアからマイナー契約し、メジャー昇格を果たした野手はゼロ。森井の前例のない挑戦が、いよいよ幕を開ける。

■森井翔太郎(もりい・しょうたろう)
2006年12月15日生まれ。184cm、91kg。右投左打。小学2年で野球を始める。武蔵府中リトル〜練馬北リトルシニア〜桐朋中(軟式)〜桐朋高。好きな食べ物はカレーうどん。ポジションは遊撃手・投手。高校通算45HR。最速153キロ。座右の銘は「継続は力なり」。憧れの選手はデグロム投手(レンジャーズ)、デラクルーズ内野手(レッズ)。
 

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