<ラグビー・リーグワン1部:東京ベイ29−29埼玉>◇第17節◇3日◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆1万5588人
首位攻防戦は激闘となった。
2季ぶりの頂点を目指す2位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)が、1位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)と引き分けに持ち込んだ。
5点を追う後半40分、自陣から連続攻撃。左大外でボールを持った途中出場のBK山田響(24)がタックルをはじき、2人目をハンドオフで退けた。そのままインゴールに飛び込み、リーグワン初トライで同点。逆転を狙ったSOバーナード・フォーリー(35)のゴールは外れたが、勝ち点2を拾った。
慶応大から24年に入団した山田は「もらった時にビッグチャンスというのが第一にありました。ラスト1プレー。ボールをしっかり保持することが大事だと思うので、そこでの判断が結果につながりました」と当たり勝ったコンタクトを振り返った。フラン・ルディケ・ヘッドコーチ(57)は「ギブアップせず、今後につながる、いい要素があった」と前向きに評した。
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序盤は3季ぶりの優勝を目指す埼玉が主導権を握った。前半8分、ロックのリアム・ミッチェル(29)のトライで先制。同点の21分には第2節(24年12月28日)以来、約4カ月ぶりの復帰となったFB山沢拓也(30)が勝ち越しトライを挙げた。前半を19−14で折り返し、後半も勝利目前まで持ち込んだ。ラストプレーで山田に振り切られた山沢拓は「チームに迷惑をかけたと思います」と肩を落とした一方、ロビー・ディーンズ監督(65)は「ディラン・ライリー、ラクラン・ボーシェー、山沢拓也と(直近2試合で)復帰した選手が80分間プレーできたのは、プラスに捉えたいと思います」と評価した。
首位攻防戦がドロー決着となり、前節終了時点で3位だった昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)が1位に浮上。上位6チームが進むプレーオフだが、うち上位2チームが準決勝から登場のシードとなる。残すは最終節の1試合。三つどもえの争いに、注目が集まる。【松本航】
◆上位4チーム(いずれも17試合を消化)
〈1〉BL東京 勝ち点66(14勝1分け2敗)
最終節=横浜キヤノンイーグルス戦(10日、秩父宮)
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〈2〉埼玉 勝ち点66(13勝2分け2敗)
最終節=東京サントリーサンゴリアス戦(10日、埼玉・熊谷ラグビー場)
〈3〉東京ベイ 勝ち点64(13勝2分け2敗)
最終節=トヨタヴェルブリッツ戦(10日、愛知・豊田スタジアム)
〈4〉静岡 勝ち点59(13勝4敗)
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最終節=コベルコ神戸スティーラーズ戦(10日、兵庫・ノエビアスタジアム神戸)
※BL東京と埼玉の順位は勝利数による。勝ち点は「勝ち4点」「引き分け2点」「負け0点」。ボーナス点として7点差以内の負け、3トライ差以上の勝ちに「1点」が与えられる
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