父の死後、1000万円の借金が発覚　銭湯を継いだ女性にヤクザは告げた「俺が守りますから、一緒に返していきましょうね」【漫画】

「月刊エレガンスイブ」で連載中の漫画『ヤクザにお風呂で働かされてます。』（作：たかし♂）は、父が遺した1000万円の借金と銭湯を継いだ娘と、刺青が入った年下ヤクザによる極道ラブコメが描かれる作品です。X（旧Twitter）に第1話がポストされると、多くの人から注目を集めて14万もの「いいね」が寄せられています。

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父の他界を機に地元に帰ってきた29歳で独身のみや子。父子家庭だったみや子を支えてくれたのは父が長らく運営してきた銭湯で、久しぶりに目の当たりにする実家の様子にみや子は感慨に浸っていました。

そして、遺品整理をして溜まったゴミを捨てに行くと、ゴミ捨て場に気を失っている1人の男性が。みや子が銭湯で介抱してあげたところ、彼は酔っぱらって転んでそのまま寝てしまったと言います。そこで話が終わるかと思いきや、彼は「おっちゃんは？」とみや子の父を知っている様子。みや子が事情を説明すると、彼の口から“父の名義で1000万円の借金があること”を告げられるのでした。

彼は「蛇塚」という名の取り立て屋で、管轄が変わって今日から父の借金を回収する担当になったそうで、今後はみや子が対象に。さらに彼がヤクザであることを知ったみや子は絶望しながらも、自身が父の娘だと伝えると、蛇塚は「もしかしてみや子…？」と言葉をもらして不敵な笑みを浮かべます。

その後、借金返済の資金を確保するため、銭湯の開店作業を促す蛇塚。2人は見よう見まねで何とか開店までこぎ着けると、多くの常連客で賑わいます。そこで初めてみや子は、この銭湯は父だけでなく地域の人たちにとっても大切な場所と実感するのでした。

無事に閉店まで運営できて一安心した頃、有名な企業「スパリゾート鷹松」の社員たちがやってきて、この銭湯を買い取らせてほしいと交渉を持ちかけてきます。アタッシュケースに入った1億円が提示されたものの、みや子は「ここは大切なものがたくさんある場所なんです」と拒否。すると、スパリゾート鷹松の一行と小競り合いが発生し、蛇塚は腕っぷしで鎮圧します。

その後、スパリゾート鷹松の取締役がやってきては部下の不手際を詫び、争ったことは他言無用ということで手打ちに。そして、スパリゾート鷹松の一行は去っていくのでした。

張り詰めた雰囲気から解き放たれたみや子は「こ…こわかった…」と言葉をもらし、蛇塚に「あなたがいなかったら…私1人で今日を切り抜けられなかった」とお礼をします。すると、「みや子さんのことは俺が守りますから」「一緒に借金返していきましょうね」と怪しい笑みを浮かべる蛇塚。まだ彼に不信感があるみや子は、「拝啓 天国のお父さん この先 不安しかありません」と心の中で思うのでした。

読者からは「ミステリアスな蛇塚の溢れ出る魅力が堪らない」「今後の2人がどうなるのか早く知りたい」などの反響が。そこで作者のたかし♂さんに、同作について話を聞きました。

―同作を描いたきっかけを教えてください。

読み切りで描いたヒーローが「銭湯」と「刺青」の要素を持っていたので、連載作品にするに当たって「銭湯」と「刺青」をヒロインとヒーローに分けたところからお話を考えました。

―第1話の中で特に気に入っている場面があれば、理由と一緒に教えてください。

2ページカラーの蛇塚の服の透けです！濡れてるシャツから刺青が透けているのが難しく、ティッシュを濡らして透けを研究、2日間「うーん、うーん」と言いながら頑張った思い出深い絵なのでお気に入りです！

―蛇塚に掘られた刺青はとても迫力がありますが、何かモデルや参考にしたものがあったのでしょうか？

蛇塚のモチーフが蛇なので、蛇をメインに置いたデザインにしました。カラーで全身をお見せしたことがないので、わかりづらいのですが、強そうに見せるために蛇が火をまとっています。

―読者にメッセージをお願いいたします。

漫画を読んでいただきありがとうございます、よろしければ今後とも『ヤクザにお風呂で働かされています。』をよろしくお願いします。

まだ読んだことないよという方は『ヤクザにお風呂で働かされてます。』は、こんなタイトルですが、とても健全な漫画なので安心して読むことできます！よければ1話だけでも目を通して頂けると幸いです…！

（海川 まこと／漫画収集家）

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