夜職の人たちのセカンドキャリア かつては不動産や生保の営業 ひっそり暮らすという生き方も【元セクシー女優が解説】

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2025年05月03日 19:50  まいどなニュース

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元セクシー女優のフリーライター・たかなし亜妖

若い頃に夜職(キャバクラやホストクラブ、その他の大人のお店のキャストなど)で生計を立てていた人が、その後に水商売以外の仕事に転職することはよくある話です。少し昔だったらこのセカンドキャリアといえば、過去に培った接客術を思う存分に活かせる不動産や、生命保険の営業が定番でした。安定すれば食いっぱぐれがなく、高収入を目指せる商売だからこそ、向上心の高い元キャストには最適な商売とされていたのです。

【写真】夜のお仕事は「ラクして稼げる」なんて大嘘! 元セクシー女優が暴露する厳しい現実

今でも営業マンに転職する人々は一定数いますが、昨今ではセカンドキャリアの幅は年々広がっているようです。でも全くの異業種に転職するのは、かなりの勇気が必要なこと。では元夜職の人が、過去の経験や従来備わった能力をフルに活用できる仕事はどんなものなのでしょう。

元夜職だった人にもっとも向いているのは、自分自身が主体となって動くお仕事です。営業職はもちろんですが、その他にも会社経営、広告業(インフルエンサーによる広告など)、個人事業主などであげられます。いきなり1人で起業しようとしても難しいかもしれませんが、まず営業職や広告代理店などで働いて、その後独立していく人は少なくありません。

また、元売れっ子キャストほど起業したり自分で何かを作り出したりして成功する人が多いといわれています。特に元ホストやスカウトマンが仲間内で会社を作り、次のステップへ進むのがトッププレーヤーの“基本コース”なのです。

とはいえ元キャストたちの全員が、ずっと人前に出続けたいわけではありません。表舞台から退いたらひっそりとした人生を送りたい人も多いのが現実です。接客業に疲れ「もう他人と深く関わりたくない」なんて声もよく聞きます。少々寂しい考えにも思えますが、夜職は人間のマイナス部分を毎日のように見せられるので、心が荒むのは仕方がないでしょう。

もしもそんな表舞台に立ちたくない人で、なおかつその人がコツコツ真面目にルールを守れる性格なら、雇われる側でも全く問題ありません。この手のタイプの人は他人主体で動けるため、誰かの下についても「自分が!」とならず上手く馴染んでいきます。

このように、「夜職出身の人々がそのまま華やかな商売に就く」というのは完全に間違った考え方で、大半はキャストの肩書きを忘れて一般的な生活に戻っていくようです。

また、夜の世界にいても一般的な社会人と同様で、本人のやる気次第で次のステップはいくらでもあります。そのため、今後は「元夜職・現〇〇」と驚くような経歴の人間がもっと多く現れるかもしれません。今後の動きがどうなるのか、私自身も夜職の卒業生として気になるところです。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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