
アジアNo.1のクラブを決める大会、ACLエリートの決勝がいよいよ日本時間4日(現地時間3日)に行われる。Jリーグからは川崎フロンターレがクラブ史上初めての優勝を目指す。
【写真を見る】川崎フロンターレ 悲願の“アジア青覇”へ 三浦颯太「前例がない緊張感」過酷なコンディションの中最終調整
今大会より準々決勝以降は1つの地域で集中開催。サウジアラビアのジェッダで短期間の間に行われるトーナメントにて川崎は準々決勝でカタールリーグ王者のアル・サッドを延長戦の末3対2で撃破。中2日で行われた準決勝では世界最高のサッカー選手の1人、FWクリスティアーノ・ロナウド(40)を擁するサウジアラビアのアル・ナスルも3対2で破り、強豪相手に連勝して決勝進出を果たした。
決勝は再び中2日とタイトなスケジュールの中、開催地サウジアラビアのクラブ、アル・アハリ・サウジと対戦する。今大会はホームスタジアムでプレーしているということで熱狂的な緑のサポーターが会場を埋め尽くしているのが印象的だ。
川崎は完全アウェーの中での試合が予想される。さらに、アル・アハリ・サウジの選手はワールドクラス。かつてイングランドサッカー協会で年間最優秀選手にも輝いたアルジェリア代表のFWリヤド・マフレズ(34)、元ブラジル代表のストライカー、FWロベルト・フィルミーノ(33)といった強力な攻撃陣に加えて、3年前にFIFA最優秀ゴールキーパーに輝いたセネガル代表のGKエドゥアール・メンディ(33)といった鉄壁の守りも擁する強豪クラブだ。
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試合前日は決勝の会場、キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムのすぐ近くにあるピッチで練習を行った川崎。この日は冒頭15分のみの練習公開。日々30度以上を超える現地の暑さだけではなく、中2日での試合が続くということもあり、非常に厳しいコンディションであることは間違いないが、決戦を前にした選手たちの明るい姿が印象的だった。
ここまで2試合で210分フル出場の左サイドバック、DF三浦颯太(24)はこの過酷なスケジュールに対して「中2日で3試合を続けることは今までのサッカー人生で前例がない緊張感で。でも思ったより行ける。本当に全然コンディションは悪くない。明日も100%で走れる」とこの状況下を苦にしていない様子。
アル・ナスル戦でチームの2点目を決めたMF大関友翔(20)は「アル・ナスルを相手に自分自身手ごたえがつかめるプレーだったので、中2日で自分にチャンスが来たら、良いイメージも持てているので、ゴールやアシストで勝利に直結できるプレーをしたい」と決勝を前に調子の良さを明かしてくれた。
前身の大会から数えて11度目となるアジアの頂点への挑戦。川崎にとって悲願の“アジア青覇”をかけた戦いはまもなくだ。
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