
前回からの続き。私はアキナ。セイジという旦那とユウという小学2年生の息子がいます。ユウはミニバスに入って半年。そこにはコーチを神のように崇拝する保護者たちと、なんの資格もないのに保護者や子どもたちに指示を出すボスママ夫婦がいます。そんな環境に私はうんざりしていました。けれどユウはバスケを続けたいそうです。もし他のチームでもいいと言うのなら他のチームに行きたいのですが……。ユウはともだちのタケルくんと同じチームがいいと言うでしょう。そうなると親の都合を子どもに押し付けてもいいものかと悩んでしまいます。



「みんな……全体LINE……見て……」ざわつく保護者たち。ボスママから全体LINEにメッセージがきていました。
「私たち夫婦は自宅療養期間です。ヒロは陰性だから、今から練習に行ってもいいかコーチに聞いてもらえますか?」
いや、ダメだろ……子どもも大勢いて妊婦もいるのに。ある保護者がコーチに確認をすると……なんとヒロくんの練習参加にOKを出すコーチ。
私はユウを連れて帰ることにしました。ヒロくんは今陰性なだけで、これから陽性になるかもしれないからです。
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「あれから考えていたんだけれど、俺がコーチの資格をとって、ミニバスを作るのはどうかなぁって」
えぇ!? それいいじゃん!! 旦那の提案に私は大賛成! ゆくゆくはミニバスチームをもつことを視野に入れた上で、まずは、今ユウが入団しているミニバスチームのサブコーチになるというのが旦那の考えでした。


ヒロくんが練習に来たことについて、私は呆れ果ててしまいました。行かせるボスママ夫婦も、OKするコーチも、信じられません。
もし練習に参加したがっていたとしても、発症する可能性がゼロではないことはわかるはずで、そこは責任をもって行かせないべきだと思います。
私は帰りましたが、案の定ヒロくんは後日発症して、その日そこにいた子たちも感染したそうです。
不信感が募る中、旦那からの提案に、私は驚いています。私が相談してから、たくさんのことを考えていたようです。
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原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・んぎまむ 編集・石井弥沙