
■陸上 ダイヤモンドリーグ2025 第2戦 (3日、中国・紹興市)
【一覧】9月13日開幕『東京2025世界陸上』日程&出場選手
陸上の世界トップ選手が集うダイヤモンドリーグ(DL)の第2戦が行われ、日本からパリオリンピック™の女子やり投金メダリストの北口榛花(27、JAL)、駒澤大の佐藤圭汰(21、駒澤大)、男子110mハードルの日本記録保持者・村竹ラシッド(23、JAL)の3人が出場した。
今季初戦となる北口は3投目で60m88をマークしたが、以降の投てきで記録を伸ばせず。5投目を終えて4位となり、上位3人が投げられる6投目の“ファイナル3”には進めず初戦を終えた。試合後、北口は「1本も真っすぐ飛ばなくて」と悔しい初戦となったが「感覚としてはそんなに悪くなかった」と振り返った。次戦は5月18日のゴールデングランプリ陸上で、東京世界陸上の舞台となる国立競技場で行われる。
DL初参戦となった佐藤は男子5000mで自己3番目の記録となる13分19秒58をマークし12位と健闘。トップ集団から離されながらも粘走で食らいついた。優勝は2024年のDLファイナルを制しているでB.アレガウィ(24、エチオピア)で大会新の12分50秒45。
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第1戦で東京世界陸上の参加標準を切り、日本代表に内定した村竹はシーズンベストとなる13秒10で2戦連続の2着。C.ティンチ(アメリカ)が12秒87で今季世界最高タイムで2戦連続優勝を果たした。
また海外勢も9月の東京世界陸上に向け、調子をあげている。男子棒高跳の世界記録保持者(6m27)・A.デュプランティス(25、スウェーデン)は大会記録となる6m11を1回で成功させ、優勝が決まった。その後、自身の世界記録6m28に3回挑戦したが失敗した。
女子走高跳の世界記録保持者(2m10)・Y.マフチク(23、ウクライナ)は唯一、2mの高さを跳び、第1戦につづき優勝。
男子400mハードルのK.ワーホルム(29、ノルウェー)は1台目のハードルをトップで越えるとスピードに乗り、今季世界最高タイムとなる47秒28で優勝した。ワ―ホルムは東京五輪で金メダル、17年、19年、23年の世界陸上で金メダルを獲得している。
“ダイヤモンドリーグ”は世界陸連(WA)が主催する世界最高峰のリーグで、世界陸上や五輪のメダリスト・入賞者などが半数以上を占める。今年は世界各地で14戦が行われ、出場選手には成績に応じたポイントが与えられる。そして上位者のみが出場できるファイナルが今年は8月27日、28日にチューリッヒで開催される。
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ファイナルでは今年9月に東京で開催される世界陸上前哨戦として、本番さながらの激闘が予想される。
※写真は左から北口選手、佐藤選手