【天皇賞(春)予想】古馬最高の栄誉をかけ有力ステイヤー集結 2度の坂越えがレースのキモ

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2025年05月04日 06:35  netkeiba

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天皇賞(春)に出走予定のヘデントール(撮影:下野雄規)
 長い歴史と伝統を誇り、京都競馬場外回り3200mを舞台に古馬が最高の栄誉をかけて争う1戦。向正面の坂の手前からスタートして馬場を1周半。難所と言われる3角の坂を2度越えなければならない難コースだ。阪神競馬場で行われた2年間(2021、22年)を除く、過去10年で上がり3ハロン最速馬は[4-2-2-3]。長い距離を走ったあとの最後3ハロンはほぼ平坦コース。前半、ロスを少なくしロングスパートに耐えられるスタミナや持久力が求められる。

 ◎ヘデントールは大外枠を引き当ててしまった菊花賞こそ2着だったが、ダイヤモンドSを4馬身差で勝利した。この時は前、後半1000mラップが63.6秒〜59.8秒と淀みのない流れの中で持久力が求められるような展開となったが、最後は11.6秒、11.9秒。過去10年間における同レース最大着差タイでの勝利だった。今回が9戦目とキャリアは浅いものの、長距離適性を見込まれデビュー戦から2000m以上の距離を使われてきたステイヤーで距離、コースともに実績がある。

 〇サンライズアースは阪神大賞典優勝馬。当時はまだ3勝クラスにも出走できる“格下馬”だったが、長距離適性を見込まれて挑み、先行策から6馬身差で圧勝した。63.1秒〜62.4秒〜57.8秒で、最後の2ハロンは11.5秒〜12.1秒。持久力が問われるレース展開に恵まれたのは事実だが、3歳春はすみれSに勝って日本ダービー4着。そのあとは体調が整わず長い休養を余儀なくされたため今回が8戦目。まだ底を見せていないのも魅力だ。

 ▲ショウナンラプンタは阪神大賞典1番人気。このレースでは最後方を追走し、最後まで良く伸びたが、阪神の内回りコースでは持ち味を最大限に生かすことはできなかった。いまだ重賞未勝利の身だが、青葉賞2着で神戸新聞杯3着。菊花賞は2着ヘデントールと同タイム4着だったように能力は高い。2着だった日経新春杯含め、いずれのレースも悲観する内容ではなかった。展開や位置取りひとつで逆転も可能と思えるレースを続けている。

 △ビザンチンドリームはきさらぎ賞、そしてサウジアラビアのレッドシーターフHの優勝馬。スタートに難があるものの豪快な末脚が武器で昨年の菊花賞は不利がありながらも2着とは差のない5着だった。海外遠征帰りはマイナスだがあっと言わせることも。

 ほかでは一昨年の覇者△ジャスティンパレス、昨年2着の△ブローザホーン。最後に充実著しい△マイネルエンペラーもこの舞台なら無視はできない存在だ。

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