ボーンマスに逆転負けを喫したアーセナル主将ウーデゴーア [写真]=Getty Images プレミアリーグ第35節が3日に行われ、アーセナルはボーンマスに1−2で逆転負けを喫した。
0−1で敗れた4月29日のチャンピオンズリーグ(CL)準決勝パリ・サンジェルマン(PSG)戦ファーストレグから、先発の変更は1人のみで試合に臨み、デクラン・ライスのゴールで先制。しかし、後半の2失点でボーンマスに『エミレーツ・スタジアム』での初白星を献上し、アーセナルは公式戦連敗となった。
今季のアーセナルが、リードしている状況から落とした勝ち点は「21」。データサイト『Opta』によると、8位に終わった2019−20シーズンと並んで、プレミアリーグでのクラブワースト記録に並んだようだ。今季の落とした勝ち点の内訳は以下の通り。
▼先制点を守りきれずにドロー
第3節ブライトン戦(1−1)
第9節リヴァプール戦(2−2)
第11節チェルシー戦(1−1)
第20節ブライトン戦(1−1)
第22節アストン・ヴィラ戦(2−2)
第31節エヴァートン戦(1−1)
第32節ブレントフォード戦(1−1)
第34節クリスタル・パレス戦(2−2)
▼一時的に勝ち越すが、追いつかれてドロー
第5節マンチェスター・シティ戦(2−2)
▼逆転負け
第35節ボーンマス戦(1−2)
シーズン中盤では首位リヴァプールに接近したものの、直近のリーグ戦10試合は3勝5分2敗と急ブレーキ。国内無冠が確定し、CL出場圏内の5位以上は安泰。リーグでのモチベーションを失い、シーズンの残り目標はCLでの成功のみだ。
PSGが直近のリーグ戦で大幅ターンオーバーを敢行した一方、主力固定で肉体的にもダメージの残る手痛い黒星。アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督はボーンマス戦を振り返り、「正しい勢いを生み出せなかった。多くの怒り、フラストレーション、憤怒、失望が生まれた。そのすべてを水曜日に生かそう。それが私のやるべきことだ」と、敗戦を前向きなエネルギーに転換したいと切り替えを図っている。
ただ、イギリスメディア『BBC』のラジオでコメンテーターを務めた元ウェストハムGKのロブ・グリーン氏は、「今の時点でアーセナルがPSGを倒す姿が想像できない」と辛口評価だ。「このチームの方程式からデクラン・ライスを取り除くと、どうすればゴールを決められるか、どうすれば鋭い切れ味を持つことができるか、自信とアイデアに欠けた選手たちのグループになってしまう。やるべきことがあるのに、それをする時間がほとんどない」と同氏は語り、勝負強さに欠けるチームの問題点を指摘している。
【ハイライト動画】アーセナル 1−2 ボーンマス