MLSでその実力に磨きをかけるGK高丘陽平 [写真]=Getty Images メジャーリーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスに所属するGK高丘陽平が、同クラブ通算100試合出場を達成した。
現地時間3日、MLS・ウェスタンカンファレンス(西地区)第11節が行われ、バンクーバー・ホワイトキャップスはレアル・ソルトレイクと対戦。2点をリードして迎えた後半、PKで1点を返されたものの、2−1と勝利した。これでバンクーバー・ホワイトキャップスは第11節終了時点で8勝2分1敗と好成績を残し、2位のミネソタ・ユナイテッドに勝ち点差「7」をつけて、ウェスタンカンファレンスの首位を走っている。
バンクーバー・ホワイトキャップスの“守護神”として、今季のMLS開幕から全試合にフル出場している高丘は、この試合もゴールマウスを託された。2試合ぶりのクリーンシートこそ逃したものの、安定感のあるセービングと最後尾からの攻撃を組み立てるプレーで、チームの勝利に貢献した。
高丘は同試合のピッチに立ったことで、バンクーバー・ホワイトキャップスでの公式戦通算100試合出場を記録。横浜FC、サガン鳥栖を経て加入した横浜F・マリノスで、2022シーズンのJ1リーグ制覇に大きく貢献し、同シーズンのJリーグベストイレブンにも輝いた高丘は、翌シーズン開幕直前にバンクーバー・ホワイトキャップスへ完全移籍。加入直後から正守護神の座を確保しており、3年目にして自身の出場試合数を大台に乗せた。
なお、高丘の公式戦出場試合数「100」のうち、プレーオフを含めたMLSの試合が「83」と大多数を占める。残るはCONCACAFチャンピオンズカップで「10」、リーグスカップで「4」、カナディアン・チャンピオンシップで「3」試合に出場している。
また、高丘のMLS・レギュラーシーズンにおける出場試合数は「77」で、これは歴代日本人の4位に入る記録。3位はかつてニューイングランド・レボリューションやバンクーバー・ホワイトキャップスで活躍したMF小林大悟氏で、通算出場試合数は「124」。2位は2020シーズンから現在もシンシナティで活躍するMF久保裕也で、通算出場試合数は「134」。栄えある1位は、コロラド・ラピッズ、ニューヨーク・レッドブルズ、ポートランド・ティンバーズでプレーし、日本人初のMLS所属選手としても知られるDF木村光佑氏で、通算出場試合数は「171」を数える。
これまで欠場したMLSの試合はわずか2試合のみと、北米の地でその実力に磨きをかけ続けている高丘。シーズンはまだ序盤ながら、チームはウェスタンカンファレンスで優勝争いをリードするなど躍進を演じているが、高丘はMLSでもチームをタイトルへ導く守護神となれるか。
【ハイライト動画】バンクーバー・ホワイトキャップスが首位キープ!