
4月、新生活のスタートが重なる季節。夫の転勤に伴い、Oさん(30代)は広島から東京・港区に転居してきました。たまたま夫の会社の借り上げ社宅が港区にあっただけで、特別に「港区に住みたい!」と願っていたわけではありません。しかし、実際に暮らし始めてみると、想像を超える「港区ママワールド」に直面することになります。
【漫画】毎日がキラキラ…集合場所は「六本木ヒルズ」や「ミッドタウン」といった場所ばかり(全編を読む)
OさんはSNSや子育て支援センターを通じて、少しずつママ友とのつながりを広げていきました。ようやく仲良くなれたグループとのお付き合いが始まりますが、その関係には思わぬ“経済的ハードル”が待ち受けていました。
港区ママ友ランチの相場に衝撃
「今度、みんなでランチ行こうよ!」
初めて誘われた時は、気軽なカフェランチを想像していました。ところが、出かけたお店のメニューを見て驚きました。「3500円のBコースでいいよね?」と、ママ友たちは当然のように話しています。
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地方では1000円あれば十分だったランチも、港区では1500円が最低ライン。しかも、彼女たちはその最低ラインではなく、さらに上のランチコースを当たり前のように選んでいました。
翌日にはホテルのビュッフェ、翌週には季節限定のアフタヌーンティーの話題。港区では、近所でのランチすら有名ホテルや高級レストランが舞台になります。集合場所は「六本木ヒルズ」や「ミッドタウン」といったテレビで見たような場所ばかり。そうした場所に集まることが、日常の一部として受け入れられていました。
子どもが一緒の時は、ベビーカーOKの個室があるレストランを予約します。個室料金込みのコースランチは軽く5000円を超えることも。「子どもが一緒だと広い個室が安心」と、ママ友たちは自然に言います。料理やサービスは確かに一流ですが、Oさんには「日常のランチにここまでお金をかけるのか」と戸惑いが募ります。
さらに驚いたのは、ママ友たちが「たまには子どもを預けてフレンチでも行こう」と誘われたことです。一時保育を利用しながら、高級フルコースを楽しむという提案ですが、託児代も含めると一回のランチで1万円近くかかる計算に。「いつものランチで十分高級なんだけど」と、Oさんは心の中で叫びながらも、せっかくできた友人との関係を断つ勇気は出ません。
金銭感覚が違うママ友とのお付き合い
最近では「港区女子」という言葉が注目を集めていますが、どうやらその価値観は既婚女性にも通じるようです。地方出身のOさんにとっては、金銭感覚の差に戸惑いを隠せません。
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「お金のかかる付き合いが続くのは正直キツい。でも、せっかくできた友達だし、皆いい人ばかり。疎遠になるのも寂しい」と、Oさんの悩みは尽きません。
昔の友人に相談すれば「そんな人とは付き合わないほうがいい」と言われるものの、港区での生活には子育て支援や公園整備、教育環境などの恵まれた面もあり、ママ友たちも豊富な情報を惜しみなく共有してくれます。
「この環境に無理なく馴染みつつ、どうすれば自分のペースで付き合っていけるのか」…Oさんは考え始めています。
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金銭感覚が違うママ友とのお付き合い…みなさんはどうしていますか?
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▼東京都・30代 子ども3歳
ママ友から高級子供服ブランドの顧客限定のセールに誘われ、ママ友3人で行きました。2人はここぞとばかりものすごい量を買って 私はセールとはいえ子供服1着に5000円以上かけるのはもったいないと思って悩んでしまったのですが、かなり気まずかったです。無理やり3000円くらいの小物を買ったのですが、次また誘われて同じことになったので、彼女たちとは価値観が違うなと思いました。
▼東京都・40代 子ども小学生
美容に熱心なママ友が、おススメの美容液や化粧水やエステサロンを度々紹介してくれるのですが、良いものだということはわかっているのだけど、正直高すぎて買えません。私はドラッグストアで購入したもので十分満足しているので、この前恐る恐るプチプラの化粧品を紹介してみたら、彼女はすぐ買って、良いと言ってくれて嬉しかったです。ただ、やっぱりそのママ友は肌がとても綺麗なので、「高い美容液を使ってるからかな」って思うことがあります。
▼神奈川県・30代 子ども小学生
ママ友は、子どもが習っているスイミングに毎月2万円以上かけています。選手コースに在籍しているので、大会出場などかなりの出費になるとのこと。うちの子どもにスイミングをしているけど、そこまでの費用は正直ちょっと躊躇してしまうので、その金額を惜しまないのはうらやましいです。
(まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)
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