スタメン復帰を果たした守田[写真]=Getty Images
プリメイラ・リーガ第32節が4日に行われ、日本代表MF守田英正が所属するスポルティングは、ジル・ヴィセンテと対戦した。
首位スポルティングと2位ベンフィカは、31試合が消化したリーグ戦でいずれも勝ち点「75」を獲得し、両クラブの得失点差は「3」と、優勝へ向けて激しいデッドヒートを繰り広げている。そしてベンフィカは3日に行われた試合で、エストリルに2−1で勝利。スポルティングにプレッシャーを与えることになった。
スポルティングは勝ち点3が絶対にほしい一戦だったが、26分にPKを献上し、先制を許してしまう。しかし後半に入り、81分に同点に追いつくと、後半アディショナルタイムに劇的な逆転弾が生まれる。CKのクリアボールを拾ったDFエドゥアルド・クアレスマがミドルシュートを叩き込み、スコアを2−1に。試合はそのまま終了し、首位の座を守った。
またこの試合で守田は、スタメンに名を連ね64分までプレー。前節ボアヴィスタ戦での途中出場でケガからの復帰を果たしていたが、この日は重要な一戦での先発起用となった。しかし、現地ポルトガルメディア『A BOLA』は、「滑りやすいピッチで、万全のコンディションから程遠い状況では、いつものような幾何学的で洗練されたプレーを見せることはできなかった」とやや辛口の評価を与えられている。
次節はタイトルの行方を占う首位決戦。勝ち点で並ぶ両チームの対戦は10日に行われ、スポルティングがベンフィカのホームに乗り込む。
スポルティングを率いるルイ・ボルジェス監督は天王山となる一戦に向けて、「試合に集中し、自分たちのコントロールできることに目を向けなければならない」とコメント。続けて「タイトルが懸かる試合かもしれないが、私が就任してからのビッグマッチでは、大きなプレッシャーを感じなかった。選手たちは、自らモチベーションを高めるので何も心配していない」と意気込みを示した。
リーグ戦17試合無敗を誇るスポルティングは、今シーズンのリーグ制覇に王手をかけられるか。運命の一戦に注目だ。