
いつまで続くのか、先が見えない物価上昇の波。食品もありとあらゆる物が値上がりする中、ママたちの心の支えとなっていたのが米だったかもしれません。アレが値上がりしても、まだ米がある。コレに手が出にくくなっても、まだ米がある。「おかずでお腹いっぱいにならないなら、ご飯を食べればいいや」などと考えたことも。
しかし、ご存じのように今や圧倒的に米がない! 「令和の米騒動」、現在も継続中です。
値上がりが止まらない。もう庶民に米は買えないの……?
『米、高いよー! どんどん上がってる』ママスタコミュニティにも嘆きが寄せられました。「備蓄米が放出されれば、価格は落ち着く」と言われていたにもかかわらず、いまだに価格は上がり続けています。
『今朝店に行ったら、5キロ4,980円だった。仕方ないから買ったけど』
『お米、もう買わない。っていうか、買えないよ』
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『5キロ6,000円になったら、1合当たり185円になる計算』家にある米を切らさないよう、常々買い続けているママたち。価格にシビアになるのは当然です。
備蓄米はないのに?!外国産米は山積みという不思議
米を買うため店に出向いた、ママたちの報告を見てみましょう。
『「業務用」と書いてある備蓄米が売っていた。5キロで3,700円』「備蓄米はどこに行ったの?」と疑問をくれた方もいましたが、店頭で発見した方もちらほらいます。「備蓄米は見たことがない。代わりにカリフォルニア米は山になっている」と教えてくれた方も。
『ブレンド米は10キロ7,000円。アメリカ米は5キロ3,000円くらいだった。アメリカ米、食べてみようかな』5キロ3,000円は、少し前までの一般的な価格に近いところ。値段を見れば「これでもいいか」と手が伸びてしまう気持ち、わかります。ただ一方で「カリフォルニア米は食べたくない」といった声も。ご飯の味にこだわる家庭にとっては譲れないところでしょう。「米のレベルは下げたくないから、高くてもいつもの銘柄を買っている」というコメントもありました。
『うちの母親の実家が農家なんだけど、いまだにお米30キロ9,000円で販売しているそう。世間じゃこんなに値上がりしているのに』
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真実は、いったい?まことしやかに囁かれる、米不足の原因
『お米屋さんが言っていたけど、政府の「去年はそこまで不作じゃなかった」話は嘘らしい』同調する声も続きます。
『情報番組でも言っていたよ。政府が把握していた収穫量が、じつははるかに少なかったって』「食材の物価が高くなり、安い米で食事量を増やす傾向があったという記事を読んだ」という報告もあります。
『うちの近所の収穫量は例年並みだったけど、カメムシの被害で欠品になるお米が増えたと聞いた』こうした地域もあるようです。他にも長年続いた減反政策による影響、農家の高齢化による労働力不足、異常気象による影響など、さまざまな原因が挙げられています。インバウンドの外国人が増えたことで消費量が増えたといった、まことしやかな話も。すべてが複合的に重なった結果なのでしょう。
『なぜここまでないの? 仲介業者か一部の人が買い溜めして、プールしてるとしか思えない!』ママたちの不満は日に日に募りつつあります。
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パンや麺類など主食はさまざま。かさ増しアイデアも
では、みなさんはこの状況にどんな対策を取っているのでしょうか。
『パン焼き器を買えばいい。お弁当もパンとおかず。焼きそば弁当もおいしそう』ご飯ではなくパンを主食にしてみてはどうか。そんな提案もありました。「小麦粉に切り替えるしかないのかな」「小麦粉は日本人の体質には合わなそうだけど、毎日食べていれば順応するのでは」といった声もあります。パン好きなママたちも多いはずですが、ご飯とパンどちらを選ぶかと聞かれれば……? やっぱりご飯、かもしれません。これほど米を手に入れるのが難しい状況でなければ違った可能性もありますが、「ない」となるとどうしても食べたくなるのが人の常です。
『3食のご飯を、何日か何食かはパンにしてしのぐ』より現実的なのは、こちらでしょうか。朝はパンでもいいけれど、夕食だけはご飯で締めたいと考える人もいそうです。
『2年前くらいから、ご飯にもち麦を混ぜている。ご飯のかさ増しになるし、経済的だからオススメ』いつものご飯に何かを混ぜる方法を提案してくれたママもいました。この方はそもそも血糖値対策としてもち麦を混ぜていたそうですが、お子さんたちがハマってしまったのだとか。もち麦は食物繊維を手軽に取れることでも、人気のある食材ですね。
『うちはこんにゃくライスを混ぜている』こんにゃくを米粒のように加工した食材を混ぜている方もいました。国産米にこだわりたいけれど、高価でたくさんは買えない。そんな家庭にもよさそうです。
『もう値段は諦めた。それよりも棚にお米がないことが気になる。いつか買えなくなるのではとおびえている』こんな心配もありました。今起きているのは、ほんの少し前までは想定外だった米騒動。状況も刻々と変化していくので、この先何が起きても不思議ではありません。いずれにしても必要以上に買いだめすることもできない米ですから、こまめに情報をチェックするしかないですね。不安になる気持ちはよくわかりますが、状況を冷静に見守っていきましょう。
参考:農林水産省|消費者の部屋|もち麦にはどのような特徴がありますか
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko