今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『日本のシシャモは9割が偽物!白糠で獲れた本物と代替品の違いを徹底比較!【釧路のずんだもん】』というマルピギアさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
あなたが食べているそのししゃも 実はししゃもじゃないって知ってましたか? 白糠産の本物ししゃもと 業務スーパーで買った偽物ししゃもを徹底比較しました
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北海道の釧路の情報を中心とした動画制作者のマルピギアさんが、「シシャモ」についてまとめました。
日本で出回っているシシャモの9割はカラフトシシャモ。英名をカペリンというこの魚は本来のシシャモとは別の魚だそう。本物は非常に漁獲量が少なく、基本的に地元周辺にしか出回らないとのこと。
北海道の太平洋沿岸の一部でしか獲れない貴重なシシャモの一夜干しがこちら。
購入したのは地元で獲れた新鮮な魚や各種お弁当を売っているお店だそう。
業務スーパーで購入したカラフトシシャモの一夜干しです。単独で見るとあまり違いが判りません。
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しかし両者を並べてみると違いがハッキリしました。本物のシシャモは赤っぽい明るい色をしていて、ふっくらした体つきです。カラフトシシャモの方は全体的に暗めの色合いで、体型も細いですね。
また、本物のシシャモは大きく口を開いていますが、これは口に棒を通して干すためとのこと。
マルピギアさんは珍しい本物のシシャモを生でも購入。生の状態だとよりふっくらした体型であることがわかります。7匹入りだったので、1匹約200円とお値段も中々です。
本物と代用品では並べるとかなりの違いがあることが判明しました。ウロコの質感も違うのですね。
ちなみに本物のシシャモの一夜干しは10尾で1380円。オスよりも子持ちのメスの方が高いとのこと。
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業務スーパーのものは20匹入って570円でした。
オスのカペリンになると20尾で320円とさらに安いです。シシャモとカペリン、それぞれのオスとメスで価格差があることが分かりました。
そんなシシャモとカペリンはどちらもキュウリウオ科に属する魚です。野菜のキュウリみたいな匂いがするからこの名が付いたそう。同じ科ではありますが、両者の生息地は大きく異なります。
シシャモは北海道の太平洋沿岸にのみ生息する日本固有の魚。
川で生まれ海で育ち、産卵のためまた川をさかのぼる遡河回遊魚です。
シシャモは漢字で「柳葉魚」と書きます。アイヌ語で柳がススで葉をハムといい、この「ススハム」がなまって「シシャモ」になったそうです。
村が飢えに苦しんでいたところ、川の流れに逆らって登ってくる柳の葉の下に群がるシシャモによって飢えから救われた、というししゃも伝説が釧路の白糠には残っているのだとか。ししゃも祭りも毎年行われているそうです。
対するカペリンは一生を海で過ごす海洋性魚類。
世界中の寒冷地域に生息していて、主な輸入先はノルウェーとカナダとアイスランドです。
日本のシシャモは10月〜11月という短い期間に行われます。
かつては2000トンを超えていた漁獲量は乱獲や気象変動により200トン以下にまで低迷。資源量が減ったことにより、2023年と24年は休漁した地域もあるのだとか。
通年で漁獲が可能なカペリンは21年時点で23万5千トン。この価格差も納得です。
続いては実際に食べてみます。上が北海道産のシシャモで下がカペリンです。
焼いてみると同じ一夜干しでもシシャモの方が身がしっかりしていて、カペリンは身がもろいことがわかりました。また、カペリンは焦げやすかったそうです。
シシャモから食べたマルピギアさんは「美味しい」の反応。身がとてもふっくらしていて柔らかく、脂のうまみが強く残り、とても濃厚な味わいなのだそうです。
プチプチしているイメージがあった卵ですが、けっこう濃厚でねっとりした味わいだったとのこと。
次にカペリンを食べてみたところ、「全然違う!」と驚くマルピギアさん。シシャモと比べてカペリンはかなり薄味でした。青魚のはらわたっぽい苦みが1口目から感じられるのですが、シシャモにはこの味が無かったそうです。
卵はあっさりしていて固めの食感。パンパンに詰まっているそう。プチプチイメージはカペリンのものだったのですね。
思っていた以上に全く別物の味だったというシシャモとカペリン。違いは画像のようになりました。余談ですが、シシャモは子持ちのメスが人気ですが、卵ではなく身に栄養が行くオスのほうが濃厚な味わいとのことです。
見た目からはじまり、お値段や生息地に味の違いと興味深い北海道産のシシャモと代用シシャモの比較。詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご視聴ください。項目ごとに表にまとめられてとても勉強になります。
視聴者のコメント
・やっぱり本物は値段が違うな
・でっかいね、美味しそう
・刺し身食べてみたいなぁ
・冷凍物は食った。濃くて美味しいけど値段を見ると引いちゃうw
・おつ勉強になった
・白糠民うらやましい
▼動画はこちらから視聴できます▼
『日本のシシャモは9割が偽物!白糠で獲れた本物と代替品の違いを徹底比較!【釧路のずんだもん】』
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