J2降格経験なしの横浜FM、キスノーボ氏が正式に監督就任「ともに闘いましょう」

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2025年05月05日 11:19  サッカーキング

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正式就任が発表されたキスノーボ氏 [写真]=清原茂樹
 横浜F・マリノスは5日、暫定的に指揮を取っていたヘッドコーチのパトリック・キスノーボ氏が正式に監督に就任することを発表した。なお新ヘッドコーチには、大島秀夫アシスタントコーチが就任することを併せて伝えている。

 1981年3月24日生まれのキスノーボ氏は現在44歳。プレミアリーグやオーストラリア代表などで活躍したプロキャリアを終えた後、指導者に転身した同氏は、“古巣”メルボルン・シティでアシスタントコーチや監督を経験。その他、リーグ・アンに所属していたトロワや、メルボルン・ビクトリーも率いた経歴を持ち、2025シーズンより横浜F・マリノスのヘッドコーチを務めていた。

 しかし、スティーブ・ホーランド氏を新監督に据えた横浜F・マリノスは、極度の不振に陥ることに。開幕節アルビレックス新潟戦に引き分けると、第6節ガンバ大阪戦まで初勝利が遠のき、その後の7連戦でも未勝利が続いて、先月16日の清水エスパルス戦で2−0から2−3の逆転負けを喫したことで、ついに解任を決断。キスノーボ暫定体制下で臨んだ直後の浦和レッズ戦にも1−3と敗れ、結局7連戦は2分5敗と大きく負け込んだ。また、件のACLEでも準々決勝でアル・ナスルに敗れ、準優勝に終わった昨シーズンの雪辱は果たせなかった。

 試合数にばらつきがあるものの、現状、勝ち点8の最下位に低迷する横浜F・マリノス。“オリジナル10”のうち、J2リーグ降格を経験していない2つのクラブのひとつとしてのプライドもある中で、正式に就任することが発表されたキスノーボ監督は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「横浜F・マリノスの監督に就任することになり、本当に光栄であり、とても興奮しています。歴史があり、熱狂的なファン・サポーターを持つ、このような名門クラブの指揮をすることは、私にとって夢のようです。この場を借りて、ファン・サポーターの皆さんのこのクラブに対する揺るぎない忠誠心と献身性に感謝したいと思います」

「皆さんのその情熱こそが横浜F・マリノスを特別なものにしているのであり、思い出に残る瞬間を皆さんと一緒に作れることを楽しみにしています。私の目標は、魅力的で競争力のあるサッカーをするだけではなく、皆さんが大切にしている価値観を体現できるチームを育むことです。チームとそれを支えるマリノスファミリーとの強い結びつきを築きながら、ともに成功を目指していきたいと考えています。サッカーは私たち全員を結びつけることができます。皆さんと関わりながら、クラブに成功をもたらすことができるような良い環境をつくっていければと思っています。これから始まる旅にワクワクしていますし、待ちきれません。ともに闘いましょう!」

 また、西野努SD(スポーティングダイレクター)もクラブ公式サイトにて、コメントを残している。

「このたび、パトリック・キスノーボ氏に横浜F・マリノスの新監督に就任していただくことにしました。勝つ、そして魅力的なアタッキングフットボールを展開していくために、シーズン途中ではありますが、新しい監督のもとリスタートすることになります。今シーズンのチームとしての課題を次の成長につなげ、今まで期待してもらっていたものを上回るパフォーマンスをお魅せしたいと思います」

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