広島市の平和記念公園で、イベントの来場者と折り鶴を作る広島女学院大の学生(中央)=5日午後、同市中区 広島市の平和記念公園に建つ「原爆の子の像」前で5日、像の建立から67年を記念する式典が開かれ、主催した広島女学院大(同市)の学生らが折り鶴約7000羽を供えた。同大2年の岡田紗也加さん(19)は、今年で被爆80年を迎えることに触れ、「平和にしたいと思っているだけではだめ。被爆者から伝えられたことを次の世代、世界中に伝えていきたい」と誓った。
像は1958年5月5日に除幕された。モデルとなった佐々木禎子さんは2歳で被爆。白血病と診断され、回復を願って病床で鶴を折り続けたが12歳で亡くなった。
この日供えられた折り鶴は、主に広島女学院大の学生らが5日までの3日間、市内で開催されたイベントに合わせ、国内外からの来場者と共に作った。像には世界中から年間約1000万羽の折り鶴が寄せられる。

広島市の平和記念公園に建つ「原爆の子の像」に折り鶴を供える広島女学院大の学生=5日午後、同市中区