名古屋グランプリ2025に出走するサンライズジパング(ユーザー提供:Spice Upさん) 5月6日(火)に名古屋競馬場で行われる名古屋グランプリ(4歳上・JpnII・ダ2100m)。21年まではダ2500m戦で、ダートグレード競走では国内最長距離だった。競馬場の移転にともない、22年から現距離に短縮。24年からは時期が年末から5月上旬に移設され、帝王賞の前哨戦的な役割を担うようになった。
第1回の2001年は笠松のミツアキサイレンスが制したが、02年以降は22回連続(05年は開催中止)でJRA所属馬が勝利している。中央馬は今年も強力だが、地方馬は一矢報いることができるか。発走予定日時は6日(火)の17時50分。主な出走馬は以下の通り。
■サンライズジパング(牡4、栗東・新谷功一厩舎)
ホープフルS3着、若駒S1着で皐月賞、日本ダービーにも出走したが、昨秋以降はダートにこだわり、不来方賞、みやこSと重賞2勝。GI級タイトルには手が届いていないが、前走の川崎記念でも0.2秒差3着と差のない競馬を見せている。JpnIIレベルの相手なら負けるわけにはいかない。ここで3つ目のタイトルをつかみ、再び大舞台を目指したい。
■シンメデージー(牡4、高知・打越勇児厩舎)
全国を渡り歩き、活躍を続ける高知生え抜き。これまで出走した4つのダートグレード競走で、いずれも地方馬最先着を果たしている。今年2月の佐賀記念では、今回も出走するメイショウフンジンにこそ離されたが、見せ場十分の2着だった。夢のビッグタイトルはすぐそこ。前走のはがくれ大賞典を快勝した勢いそのままに、今度こそJRA勢撃破へ。
■ノットゥルノ(牡6、美浦・中舘英二厩舎)
これまで3着以内に入った11戦はすべて右回り。近走は左回りを避けたローテを組んでいる。昨年の名古屋グランプリは好ダッシュで先手を取ると、スピードを一切緩めることなく、後続に8馬身差の圧勝劇を見せた。時折、気難しさものぞかせるが、気分よく運べればメンバー上位の能力。同型馬との折り合いを付けて、昨年の再現を狙いたい。
■セラフィックコール(牡5、栗東・寺島良厩舎)
デビューは3歳2月と遅かったが、同年秋のみやこSまで無傷5連勝。続くチャンピオンズCで白星はストップしたが、年明けのダイオライト記念で巻き返し。その後、5着、8着、12着と調子を落としたものの、今年の同レースを連覇して再び勢いに乗った。エンジンのかかりが遅い馬だけに、名古屋の小回りはカギ。早めの仕掛けでカバーし重賞連勝なるか。
そのほかにも、昨年の東海三冠馬フークピグマリオン(セ4、愛知・宇都英樹厩舎)、今年の佐賀記念覇者メイショウフンジン(牡7、栗東・西園正都厩舎)などが出走を予定している。