本田謙・フリークアウト社長の話＝ネット広告

　米国で始まった、媒体と広告主をマッチングする「運用型広告」の仕組みを２０１１年に日本に導入した。（不適切広告の現状は）日本が圧倒的にひどく、無法地帯になっている。米国では親の許可を得ない子どもへのターゲティング広告の禁止など、すでに法整備がされていたことが日本との決定的な違いだ。

　日本では「何が駄目」という考慮がなされないまま業界が巨大化・複雑化し、悪質な業者に都合が良いシステムになっている。メディア媒体が広告プラットフォーマーを選ぶ際、クリーンだが単価が低い業者よりも、アダルト広告が多少含まれても単価が高い業者を優先しがちだ。

　自主規制やガイドラインではもう弱過ぎる。罰則付きの法規制は抑止効果が非常に高い。それによりアダルト広告が減りメディアの収益が一時的に下がるが、優良な広告主が安心して利用できるクリーンな業界をつくることで、中長期的な収益は高まると考える。　

本田謙・フリークアウト社長の話＝ネット広告

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