
成長とともに変化していく、子どもの友達関係。なかでも小学校時代はその変化が目まぐるしいかもしれません。娘さんの友達関係にヤキモキするママからの相談が、ママスタコミュニティにありました。
特定の仲よしがいない娘。嫌われてはいないようだけど
小学3年生になった娘さん。クラス内でたくさんの仲よしペアができてきたそうですが、娘さんには特定の仲よしがいないのだとか。
『いろいろな子と話したり放課後たまに遊ぶことはあるけど、がっちり固まっている仲よしペアの間に入れないみたい。ペア決めのときに組む友達もいない。このままだと高学年の行事で、寂しい思いをするかも。学校には楽しそうに行っているけど』参観日でクラスを見たとき、休み時間になると仲よしペアが大量発生していることに気づいた投稿者さん。トイレに行くときも、もちろんふたり。ひとりでトイレから戻って来る娘さんを見て、なんともいえない気持ちになったようです。投稿者さんが覚えている限り、低学年の頃は目につかなかった仲よしペア。状況の変化に戸惑っている様子です。
低学年の頃であれば友達とはクラスの席が近かったり、家が近所で帰る方向が同じなど、物理的な理由から仲よくなることが多そうです。男女の性別も関係なく、誰とでも仲よくなる傾向も。しかし個性がはっきりしてくる中学年になると、話していて楽しかったり好きなものが似ているなど、相性で友達を選ぶようになります。それと同時に、友達の存在がぐんと大きくなる時期でもあります。
『女の子特有の友達関係って、いつの時代も同じだね。私が小学生の頃もあった。みんなと同じように、自分も無理に親友を探したり。今ではバカバカしかったと思えるけど、子どもにとっては大事なこと。必死だよね』
『私の子ども時代を思い返すと、4年生までは特定の仲よしがいなくても全然気にならなかった。5年生になると急に「自分の居場所を作らなきゃ」と意識するように』
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広く浅い関係が心地よい子もいる。娘さんの場合は?
『クラスの雰囲気によるのかも。うちの娘の場合、3〜4年生は誰とでも組めるのんびりしたクラスだったけど、5〜6年クラスはふたり組固定。娘は居心地が悪そうだった。仲間割れした片方が、娘に近づいてきたことも』がっちり固まっているふたりがどれほど仲よしなのかというと、実際はそうでもないこともあるのでは? 「この子だから一緒にいたい」と思う以上に、「とにかく誰かとペアでいたい」と考える子も多いのではないでしょうか。ひとりは寂しい、ひとりは恥ずかしい。友達至上主義の年頃ならではの感覚もありそうです。
『うちの娘は特定の子とべったりより、広く浅くがラクなタイプだった。依存が強い子たちは、学年が上がるといろいろ問題行動を起こしていたみたい。グループに固執して班決めでもめたり、仲間外れにされたり』届いたコメントのなかには、ひとりでもまったく平気だった子の話もいくつかありました。この方も以前は娘さんが”べったりトイレに行くふたり組”に属していないことで、「なじめていない?」と心配したこともあったとか。しかし、関係性は浅くとも誰とでも仲よくできるのは娘さんの長所だと思えるようになったといいます。
ただ、現段階での投稿者の娘さんは、自分に仲よしがいないことを気にしている様子。「休日にたまたまクラスの仲よしペアが遊んでいる姿を見かけ、『私には友達がひとりもいない』と言い出した」と、投稿者さんが教えてくれました。
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仲よしペアはいっときのもの。心配しすぎず見守っては
『どうにでもなる。今親友がいても、クラスが変わったらそれまでよ』
『うちの子もそういうポジションになったときはあった。でも、クラス替えで全員リセット。クラスが変われば、人間関係もまったく変わる』すでに仲よしペアががっちり固まっているように見えますが、実際はそんなことはありません。学年が上がってクラスが変われば、驚くほどあっさり関係性が切れることもあるのです。「この子と一緒にいたい」というよりは、「誰かと一緒でいたい」だけ。そんなペアも少なくないようです。
「5年生で初めて同じクラスになった子とすごく気が合って、ようやく特別な仲よしができた」「それまでの休み時間はひとりで過ごしていたけど、4年生で仲よしができた」といったコメントもありました。
『うちも同じ。困ったのは、高学年の修学旅行で「仲よしの子がいないから」と、問題児の班に回されたこと。旅行自体は楽しかったらしい』投稿者さんが「高学年の行事」で気にしているのは、おそらくこうしたことでしょう。ただ、先ほどからのコメントにもある通り、今は仲よしペアがいても高学年も同じとは限りません。今は特定の仲よしがいなくても、高学年では違っている可能性も大いにあります。状況はコロコロ変わります。今から心配しても仕方がないのです。
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文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・マメ美