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24年12月に健康上の理由で阪急阪神ホールディングス(HD)会長を退任していた角和夫(すみ・かずお)さんが、26日午前1時10分、兵庫県内の自宅で亡くなった。阪急阪神HDが7日、発表した。76歳だった。
同HDによると、すでに葬儀・告別式は終え、後日、お別れの会を開催する予定という。日時は未定。
角さんは49年4月19日生まれ、兵庫県宝塚市出身。早大を卒業後、73年に阪急電鉄に入社。03年に同電鉄代表取締役社長に就いた。
06年、村上世彰氏率いる「村上ファンド」による阪神電気鉄道株の買い占めに対して、阪急、阪神両電鉄の統合を推し進め、阪急HDと阪神電気鉄道を経営統合させ、阪急阪神HD発足に尽力。買収を防いだ「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として、同HDの初代社長に就いた。
その後、経営効率化を進めながらグループの収益力を高めてきたが、24年12月に阪急阪神HD会長を退任。今春には関西経済連合会の副会長も退任し、財界からも退くことに決まっていた。
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角さんはペンネーム「岸一眞」を用いて、宝塚歌劇団に楽曲提供を行ったこともあり、10年には同劇団の団員を育成する宝塚音楽学校の理事長に就任。劇団理事も務めたが、23年9月に劇団の宙組団員が死亡し、角さんは同年12月に音楽学校の理事長を辞任。その後、劇団理事も退いていた。
また、岡田彰布氏が23年、阪神タイガースを38年ぶり2度目の日本一に導いたが、監督就任にあたって、後押ししたのも角さんだった。
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