
ドジャース大谷翔平(30)が敵地でのマーリンズ戦に“1番・DH”で出場し、5打数2安打1本塁打2打点。2試合連続の10号、今季10度目のマルチヒットとなった。大谷が2度同点に追いつく活躍を見せたが、チームは延長10回にサヨナラ負けを喫した。
前日6日、途中交代となったナ・リーグ打点王のT.ヘルナンデス(32)が左脚付け根の張りのため10日間の負傷者リスト入り、T.エドマン(29)に続く故障者になった。この日はM.ベッツ(32)も休養日となり、2番にA.パヘス(24)、4番にW.スミス(30)、8番に昇格したJ.アウトマン(27)が入るスタメンとなった。
大谷は前夜の試合後には「例年この時期に一番良い状態になるということがあまりないので、今日も良い打席はありましたけど、近づいては来てるんじゃないかな」と徐々に打撃の調子が上がってきたことを語っていた。
マーリンズの先発はC.クワントリル(30)、前回1日に対戦して2打数無安打、通算成績は18打数5安打、打率.278でホームランはなし。1回の第1打席、フルカウントから外角高めのカットボールに手を出さずに見逃し三振に倒れた。
それでも、2番に入ったパヘスがライト線へのツーベースで出塁すると、3番・F.フリーマン(35)がライト前へのタイムリーで先制点を挙げた。
|
|
3回、1死走者なしで大谷の第2打席、1球目は長い間合いでボールを投げず、ピッチクロックをぎりぎりまで使って外角高めカットボールでストライク。カウント1-2と追い込まれると、最後は外角低めへのスプリットで空振りと2打席連続三振。クアントリルが絶妙な投球術で大谷を抑えた。
その裏、ドジャースは1死一塁の場面でライトへの大きな飛球をT.ヘルナンデス(32)の代わりにライトに入ったパヘスが背走して、ジャンピングキャッチの好プレー、1塁走者も飛び出しており、ダブルプレーと攻守にチームを助けた。
4回には先発T.ゴンソリン(30)が1死一、三塁のピンチを迎えたが、2者連続三振で無失点に抑えた。5回、2死から9番・キム ヘソン(26)がセンター前へ2試合連続ヒットで出塁し、大谷に打席を回した。しかし、大谷に投球する前にけん制でタッチアウトとなってしまった。
その裏、2死一塁でゴンソリンが、前の打席でパヘスに好プレーされたL.ヒックス(25)にライトへ逆転ツーランを浴びてしまった。
1対2と1点を追う6回、仕切り直しとなった大谷の第3打席、マーリンズ2人目、左腕のA.ベネチアーノ(27)の甘く入ってきたスライダーを逃さずに強振すると、打球は放物線を描いてフェンスオーバー。久しぶりの“確信歩き”で打球速度175.4キロ、飛距離122.8m、打球角度33度とやや高く上がった打球。3月28日以来、今季2度目の2試合連続ホームランとなる10号アーチを放った。
|
|
大谷の一撃で同点に追いつくと、3番・フリーマンがライトへ勝ち越しとなる8号ソロ、大谷・フリーマンのアベックアーチでドジャースが3対2とリードした。しかし、その裏、2人目、L.ガルシア(38)がマーリンズ打線につかまり、3対4と逆転された。
それでも7回、1死一塁で大谷の第4打席、マーリンズ4人目、C.ファウチャー(29)、昨季は53試合に登板し、被本塁打0の中継ぎと対戦。カウント1-2から外角高めのカーブを見逃したがボールの判定、さらに4球目、外角低めの際どいストレートも見逃しボール。これには観客から大ブーイング。中継局の映像では2球ともストライクゾーンをかすっていた。
助かった大谷はフルカウントからの7球目、この打席初めて来た内角低めのスイーパーに上手く対応して、ライト線へのタイムリーツーベース。1塁走者のキム ヘソンが一気にホームへ還り、4対4の同点に追いついた。
8回には1死からM.マンシー(34)が四球で出塁すると、今季初盗塁を決めてチャンスメイク、2死三塁の場面を作ると、M.ベッツ(32)が代打で登場。しかし、レフトフライで点を奪えなかった。その裏、A.バンダ(31)が1死満塁と大ピンチを迎えたが、サードゴロのホーム併殺打と最高の形でピンチを切り抜けた。
4対4の同点で迎えた9回、2死走者なしで大谷の第5打席、マーリンズ6人目、J.ティノコ(30)と対戦。一振りで決めたいところで1球目から積極的にスイングしていったが、外角低めのシンカーにファウル、3球目もチェンジアップもファウルと追い込まれると、最後はスライダーに体勢を崩されてファーストゴロに終わった。
|
|
タイブレークとなった延長10回、2塁走者は大谷、1死一、二塁で4番・スミスがショートゴロ併殺打で得点を奪えなかった。その裏、昇格したばかりのJP.フェアライゼン(32)が無死満塁でセンター前ヒットを打たれて、今季2度目のサヨナラ負けを喫した。