1番人気8連敗中のNHKマイルC “2歳王者”久々の1番人気Vとなるか
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2025年05月07日 12:00 netkeiba

NHKマイルC2025に出走予定のアドマイヤズーム(24年12月撮影、ユーザー提供:じゅんさん) 近年のNHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)では1番人気が苦戦している。過去29回で見ると【10-3-3-13】の勝率35%、複勝率55%だから合格点の数字。しかしながら、17年以降に限ると【0-2-1-5】と勝ち切れていない。
この中にはGI馬が4頭も含まれている。19年のグランアレグリアは桜花賞を制しての参戦。単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたものの、本来の伸びを欠いて4位入線。さらに直線コースで外側に斜行し、5位入線のダノンチェイサーの進路を妨害したため、5着に降着となった。20年には阪神JF覇者のレシステンシアが参戦。桜花賞2着から臨み、単勝3.0倍の1番人気に支持された。絶好のスタートでハナを切り直線もけん命に逃げ粘るが、最後はラウダシオンに差され惜しくも2着に敗戦。21年には朝日杯FS覇者のグレナディアガーズが単勝3.4倍の1番人気に推された。道中は先団後ろで我慢。4角手前で抑え切れない感じで前に並びかけると、残り400mで早々と抜け出したものの、最後は脚が鈍る。結果的に上位2頭から2馬身半差の3着に終わった。
そして昨年は2歳女王のアスコリピチェーノが参戦した。前走の桜花賞は初黒星となる2着。それでも朝日杯FS覇者のジャンタルマンタルを抑え、僅差で1番人気となった。ただ、レースでは直線の大きな不利が堪えて2着。負けて強しの走りではあったが、久々の1番人気の戴冠とはならなかった。
今年は朝日杯FS覇者のアドマイヤズームが1番人気に推されるだろう。16年のメジャーエンブレム以来、実に9年ぶりの1番人気Vとなるか。その走りに注目したい。
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