限定公開( 2 )
ChatGPTの最新モデル「OpenAI o3」に、広告を考えさせる試みが興味深いです。本来売りにくいものでも売れるような広告を求められて、AIが出した答えとは……?
●本来売りにくい「黒いバナナ」の広告作成をAIにお願い
実験を手掛けたのは、コピーライターの大橋一慶さん。著書『セールスコピー大全:見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方』(ぱる出版)で例題に挙げている、広告文の考え方に関する問題をAIに投げかけました。
それは、「熟しすぎて黒くなったバナナでも欲しくなるような広告画像」を考えさせるというもの。本来お店には並ばないか、見切り品コーナーに回されるような品を、積極的に売る方法を考えてもらう趣向です。
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●短所を良いように言うAIの実力
AIが出した答えは「今が食べ頃!」と、黒ずみをポジティブに言い換えたキャッチコピー。熟しすぎた分、増した甘さを押そうというわけです。「甘さマックスの熟成バナナでスムージーやパンケーキを!」と、甘さを生かした食べ方まで提案されていて隙がない。
シンプルな指示だけで、納得感のある答えを出したAIには、「物は言いようw」と感心する声が寄せられました。その後、「黒いバナナがシズル感たっぷりの料理に変化するイメージで」などと細かい指示を出したところ、実際の調理例を生成するなどブラッシュアップしてくれたとのことです。うん、これは食べたくなる……!
投稿には「自ら訴求を考えられるって凄いなぁ」「ちゃんと腐りかけのバナナということを理解して人間が喜ぶように“熟成”という言葉を使ったんですね。こりゃすごいや」「おお、ChatGPTのo3とんでもないですね。もう軽く日本語がいけちゃうし、黒いバナナ=食べ頃のようにしっかり訴求まで思考してるのがレベル高いなと思ってしまいます」と衝撃を受けたという声が寄せられています。
画像提供:大橋一慶さん
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