KDDIと沖縄セルラー電話は5月7日、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を、UQ mobile/povo、他社回線の利用者にも提供すると発表した。6月30日までに加入した人には、6カ月間無料で提供する。
対応回線は、サービス開始当初の4月10日、auに限られていたが、KDDIの松田浩路社長は5月7日の会見で、「圏外をゼロに」――という体験をより多くの人に届けたいとした。
au Starlink Directは、既存のauの周波数を活用し、スマートフォンが直接Starlinkの通信衛星と接続することにより、空が見える場所であれば圏外エリアでも通信可能となるサービスだ。
通常利用している通信事業者の電波が届かない状況でも、衛星通信を利用してSMS、RCS、iMessageでのテキストメッセージのやりとりや、緊急地震速報/津波警報/国民保護情報(Jアラート)の受信、現在位置の情報共有が可能になる。Androidの端末では、「Google Gemini」を使って調べ物ができる。
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サービスの提供エリアは、日本全国47都道府県および領海にわたる。ただし、空が見える環境に限られ、auの5G/4G LTEエリアは対象外となる。
●料金は無料→月額1650円に
KDDIはサービス開始当初から、auユーザーに無料で提供していたが、基本料金を月額1650円に改めた。UQ mobileの「トクトクプラン2」および「コミコミプランバリュー」ユーザーに対しては、月額550円で提供する。6月30日までに加入した人には、6カ月間無料で提供する。
さらに、auの4G LTEエリアで利用可能なデータ容量として1GBを付帯する。
●対応機種を公開 専用のSIMまたはeSIMが必要に
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対応機種は、Google Pixel 9シリーズ、iPhone 16シリーズ、iPhone 15シリーズ、iPhone 14シリーズを含む18機種。これらの機種はauおよびUQ mobileからの購入に限らず、他の通信事業者や家電量販店など、au以外の販売店で購入した端末も含む。
これらの機種での利用に際しては、専用のSIMまたはeSIMが必要になる。対応機種はいずれもデュアルSIMに対応しており、普段使用している回線と併用することが可能だ。KDDIは、契約事務手数料として3850円が必要だが、この金額は後日、au PAY残高として還元すると案内している。
サービスへの加入については、au取扱店とau Online Shopにて受け付ける。
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au新料金、既存プランから値上げ(写真:ITmedia Mobile)93
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