定期的にブームになる「バルーン」アイテム(イラスト:角佑宇子) みなさんこんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。
流行はめぐると言うように、もう流行ることはないと思っていたアイテムが時折、ひょんな事からふたたびフィーチャーされることがあります。「かぼちゃパンツ」ことバルーンシルエットもまた、いま数十年ぶりに流行しています。
そこで今回は、かぼちゃパンツが再流行している理由と、意外とおすすめできる大人に似合う取り入れ方についてご紹介いたします。
◆定期的なブームになる「バルーン」アイテム
ボトムスのはき口や裾にギャザーがよっていて、着用するとふんわりと風船のような丸みが表現されるバルーンシルエット。バルーンスカートやバルーンパンツという名前でブームを巻き起こしています。
ハイブランドが2023年頃からこぞってこのバルーンデザインを採用したことで、ブームがじわじわと広まっていきました。日本では’80年代の流行とと2000年初期のリバイバルブームに次ぎ、今回の再流行で3回目のブームとなります。
◆ワカメちゃんのチラ見えパンツのようなミニ丈
しかし、今回の流行においては「ミニ丈」であるという点がかつての流行との大きな違い。ミニ丈のバルーンスカートやバルーンパンツは、まるでワカメちゃんのチラ見えパンツのようなフォルム。20代のフレッシュな女の子が気軽に着こなすのとはワケが違い、40代の大人女性には難易度がかなり爆上がりしている様子です。
ミニ丈のバルーンスカートやバルーンパンツは見る分には可愛いのですが、大人世代にとっては顔立ちや骨格、その人の持つ雰囲気によって合う・合わないがかなり二極化されるので着こなす自信がない方は避けておいたほうがよさそうです。
とはいえ、バルーンアイテム自体を諦める必要はありません。
◆大人世代は「トップス」でバルーンを採用
大人世代におすすめしたいのは、裾がバルーンシルエットになっているトップスorキャミソールです。
バルーントップスは空気感のある膨らみのおかげで、お腹まわりのボディラインを上手にカバーアップしてくれます。似たアイテムにペプラムトップスがありますが、ペプラムトップスよりも裾にボリュームができるので下半身の華奢見えも叶います。
個人的にはバルーンタイプのキャミソールやチューブトップでデコルテラインをすっきり見せるコーデが、大人の上品さと色っぽさを表現できるのでおすすめです。
◆トレンドのデザインは、自分に似合う形で取り入れる
デザイン性の高いトレンドアイテムというのは、その時代を象徴するので身につけるだけでおしゃれ感を与えることができます。その一方で、無理に年代からかけ離れたように感じる着こなしをしたり、個性が喧嘩し合ってコーデバランスが悪くなったりしやすいので注意が必要。
着こなしの難しさはありますが、取り入れ方は決して1パターンだけではありません。ご自身の年齢や顔立ち、スタイルにマッチする着こなしを探して、自分らしくトレンドコーデを楽しんでいきましょう。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105