悔しさを滲ませたE・ガルシア [写真]=Getty Images バルセロナに所属するDFエリック・ガルシアが、チャンピオンズリーグ(CL)敗退の悔しさを滲ませた。6日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
10年ぶりとなるビッグイヤー戴冠の夢見るバルセロナは、準決勝でインテルと対戦した。先の1stレグを3−3の引き分けで折り返した中で、敵地での2ndレグでも、前回同様に2点ビハインドを追いかける展開に。それでも54分、DFジェラール・マルティンのクロスに飛び込んできたDFエリック・ガルシアが、反撃の狼煙となる1点をマーク。するとその6分後にMFダニ・オルモが同点弾を挙げ、87分にはFWハフィーニャが名手ヤン・ゾマーの守るゴールを破り、試合をひっくり返した。が、残り数分を守りきれずに失点。さらに、突入した延長戦で再逆転を許して、2戦合計スコア6−7(2ndレグは3−4)で敗退が決定した。
試合後、ビッグイヤーを掲げた憧れの先輩たちの背中を追ってきたE・ガルシアは、「何の慰めにもならない。フットボールは、本当に残酷だ。0−2で負けている状態からの、チームの精神力は信じられないほどだったのにね」と吐露。続けて「このスポーツにミスはつきもの。後半は圧倒的に優れていて、僕たちがどんなチームなのかを見せることができたと思う。でも、延長戦は相手に追い詰められ、難しい試合になってしまった」と振り返った。
また、2つの“相性の悪さ”を口にした同選手は、「このスタジアム(インテルの本拠地『ジュゼッペ・メアッツァ』)に何があるのか分からない。3回ここにきたけど、思うような結果を得られていないんだ」とし、主審を務めたシモン・マルチニアク氏のいくつかの判定に泣かされたことについては、「前回も、この審判との間で起きたことをみんな知っているだろう」と言及。もちろん、「それを言い訳にすることはできない。(2試合で)7失点だ。でも、誰も僕たちのことを信じていなかった。過渡期だったと言ってね。結果は見ての通りだし、リーガだって残っている」と7失点を許した守備を反省点に挙げつつも、ここまで勝ち上がったことに対する手応えを語った。
最後に、11日に控える天王山に向けてE・ガルシアは、「日曜日に影響はしないと思う。僕たちは期待以上の結果を残し続けてきた。今夜は叶わなかったけど、可能な限りのタイトルを獲得するために、チームはさらに強くなって試合に臨むことになるだろう」と失意から立ち直れる、と強調している。
勝利すればリーグ優勝をほぼ手中に収められる、今週末の“エル・クラシコ”。悔しさがより際立つ敗退となったものの、まずは国内3冠を成し遂げて、フリック政権1年目を終えたいところだ。