延長前半に勝ち越し点を挙げたフラッテージ [写真]=Getty Images イタリアとスペインを代表する名門同士の一戦は、チャンピオンズリーグ(CL)史に残る大激闘となった。
インテルとバルセロナの顔合わせとなったCL準決勝は、『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』でのファーストレグから壮絶な撃ち合いとなる。インテルが21分までに2点をリードするも、バルセロナは前半だけで試合を振り出しに。後半は両チームが1点ずつを加え、勝敗がつかぬままタイムアップのホイッスルを迎えた。
そして迎えた『サン・シーロ』でのセカンドレグ、先にスコアを動かしたのはまたもインテルだった。21分、中盤でのボール奪取を起点に主将ラウタロ・マルティネスが先制点を挙げると、45+1分にはハカン・チャルハノールがPKで追加点。しかし、圧巻の攻撃力を誇るバルセロナがこのまま黙っているわけもなく、エリック・ガルシア、ダニ・オルモ、ハフィーニャがネットを揺らし、87分までに逆転に成功した。
それでもインテルは粘りを見せる。90+3分、前線に残っていたフランチェスコ・アチェルビがデンゼル・ダンフリースのクロスに合わせて値千金の同点ゴールをマークし、試合は延長戦に突入。99分には、ボックス内でメフディ・タレミの落としを受けたダヴィデ・フラッテージが左足で流し込み、再びリードを奪った。その後は守護神ヤン・ゾマーの好守もあり、インテルがそのまま4−3で勝利。2シーズンぶりに決勝戦へ駒を進めた。
2戦合計スコアは7−6。堅守のインテルと圧倒的破壊力のバルセロナによる最強の“矛盾対決”という大方の予想とは裏腹に、合計210分間に及んだ名門対決は熾烈な撃ち合いとなった。データサイト『Opta』によると、CL準決勝で両チームが2試合通じて合計「13」ゴールを挙げたのは、2017−18シーズンのリヴァプールvsローマ(7−6)と並ぶ最多得点記録だという。
欧州最強の座をかけた決勝戦は現地時間30日に『アリアンツ・アレーナ』にて開催。激闘を制したインテルはパリ・サンジェルマン(PSG)vsアーセナルの勝者と対戦する。
【ハイライト動画】歴史的激闘を制したインテルがCL決勝へ!