【バスケ】新潟ムトンボ、東京Ｚとのプレーオフ準決勝へ「この２試合で決める」B2昇格誓う

絶好調のリング下の要がホームでのB2昇格を誓った。B3新潟アルビレックスBBは7日、東京Zとのプレーオフ準決勝（10日〜12日、アオーレ長岡）に向けた練習を中之島体育館で行った。PFムトンボ・ジャン・ピエール（22）は「この2試合で決める」と力強く宣言した。

ムトンボはこの日の練習後、鵜沢潤監督（43）からリング下での体の使い方についてアドバイスを受けるなど、東京Z戦に向けて丁寧に調整した。1、2、5日のオフはマッサージのほか、筋トレで汗を流すなど体調維持に務めてきた。

東京Z戦、2戦先勝で決勝に進出すればホームでB2昇格が決まる。すでに10、11日のチケットはほぼ完売。クラブでは両日とも3400人ほどの入場を見込んでいる。ムトンボは「少し緊張する」と苦笑いしながらも、「大勢の中でのプレーは楽しい」とテンションを上げる。

2勝1敗で勝ち上がった準々決勝の香川戦の3戦目、18得点13リバウンド、得意のブロックショットは2とリング下の攻防を制した。「リバウンドをしっかり取る。あとはファウルを多くしないように。特にオフェンスファウルに気をつける」。コンタクトが激しくなりがちな短期決戦で、プレーの精度を上げるための課題も見つけた。

昨年12月に加入してからプレーオフの香川戦まで27試合出場のうち24試合が先発。主力の一角を担う存在になった。鵜沢監督は「メンタルも成長している。プレーオフだからどうかなる、ということはないと思う」と信頼を寄せた。「試合が始まる前はドキドキするかも。でも、始まったら忘れる」。ムトンボは自信を笑顔で表現した。【斎藤慎一郎】

○…PG五十嵐圭が、45歳の誕生日を迎えた。3日が誕生日だった佐藤優樹アシスタントコーチ（37）とともに練習後、チームメートからケーキをプレゼントされて祝福を受けた。「この年齢になってもみんなに祝ってもらえる。ありがたいです」と笑顔。そして「シーズン中、週末の大きな試合の前に1つ年を重ねて迎えられるのはうれしい」と話した。オフは家族でリフレッシュし、体調は上向き。「まだまだこのクラブを引っ張って行けるように。祝ってもらったお返しをしたい」と必勝を誓った。

◆新潟のB2昇格条件

昇格はプレーオフの上位2チーム。準決勝の東京Z戦で2勝して決勝進出が決まれば昇格も決定。東京Zが来季のB2ライセンスを保持していないため、新潟が準決勝で敗れても、横浜E−岩手の敗者と対戦する3位決定戦で勝てば昇格。