画像提供:マイナビニュースJR各社は7日、今年のゴールデンウィーク期間(4月25日から5月6日までの12日間)における利用状況を発表した。2025年は祝日の並びが良くなかったものの、コロナ禍からの回復、大阪・関西万博の開催等の影響もあってか、新幹線を中心に前年を上回る実績となった。
JR東海は、4月28日発生のJR西日本管内触車事故の対応や、4月30日に発生した停電による電力設備点検の影響により新幹線に遅れが発生したものの、東海道新幹線について437万7,000人(前年比105%)が利用したと発表。内訳は、「のぞみ」(小田原〜静岡間)が299万1,000人で前年比105%、「ひかり」(小田原〜静岡間)が75万8,000人で前年比107%、「こだま」(新横浜〜小田原間)が62万8,000人で前年比103%とのことだった。
JR西日本は山陽新幹線に関して、期間中の利用状況は176万6,000人で前年比103%と発表。北陸方面の特急「しらさぎ」は米原〜敦賀間で4万7,000人が利用し、前年比102%。湖西線経由の特急「サンダーバード」は京都〜敦賀間で22万7,000人が利用し、前年比107%。北陸新幹線は39万人が利用し、前年比103%となった。
関西空港駅発着の特急「はるか」は日根野〜関西空港間で14万6,000人が利用し、前年比113%だった。なお、大阪・関西万博の開催等により、京阪神地区全体の近距離券利用者数が前年比105%の155万人に達しており、中でも地下鉄(Osaka Metro)中央線の夢洲駅行に乗り換えられる弁天町駅は1日の利用者数が前年比196%、万博会場へのシャトルバスが発着する桜島駅は1日の利用者数が前年比139%と、大幅に利用者が増えている。
JR四国における期間中の利用状況は、瀬戸大橋線が29万3,400人で前年比105%、主要3線区(予讃線、土讃線、高徳線)が12万4,100人で前年比104%。JR九州はゴールデンウィーク期間中、九州新幹線(博多〜熊本間)の利用状況は38万人で前年比100.6%。西九州新幹線(武雄温泉〜長崎間)の利用状況は9万6,000人で前年比101.4%と発表した。
JR東日本は東北新幹線の利用状況について、大宮〜宇都宮間・古川〜北上間が187万6,000人で前年比101%、盛岡〜八戸間が25万人で前年比104%と発表。上越新幹線の利用状況(大宮〜高崎間)は131万9,000人で前年比101%、北陸新幹線の利用状況(高崎〜軽井沢間)は73万9,000人で前年比103%。秋田新幹線の利用状況(盛岡〜田沢湖間)は7万6,000人で前年比104%、山形新幹線の利用状況(福島〜米沢間)は10万6,000人で前年比98%だった。成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」の利用状況は17万7,000人で前年比109%とされている。
JR北海道は北海道新幹線に関して、期間中の利用状況は7万2,300人で前年比100%と発表。都市間輸送は函館方面を除き前年度を下回る実績となっており、在来線主要3線区の東室蘭〜苫小牧(函館方面)、札幌〜岩見沢間(旭川方面)、南千歳〜トマム間(釧路方面)は合計で17万300人が利用し、前年比99%となった。(木下健児)