ニデックの差し止め申し立て却下＝牧野フライスの買収対抗策―東京地裁

　ニデックは７日、牧野フライス製作所が発動を決めた、買収対抗策の差し止め仮処分を求める申し立てについて、東京地裁が却下したと発表した。ニデックが買収を仕掛けている牧野フライスは、６月の定時株主総会で対抗策発動の承認を得て、効力を生じさせたい考え。

　牧野フライスの買収対抗策は、一般株主とニデックで条件が異なる新株予約権を無償で割り当て、ニデックによる買収を難しくさせるというもの。

　ニデックは昨年１２月、事前に牧野フライスへ打診せず買収計画を表明し、今年４月４日からＴＯＢ（株式公開買い付け）に着手している。

　牧野フライスは、より有利な条件の競合案が出る可能性があることを理由に、ＴＯＢへの反対を表明していた。同社は７日、却下の決定に関し「当社の主張を認める妥当な判断」とコメントした。