広島が敵地で湘南を撃破! [写真]=兼子愼一郎 2025明治安田J1リーグ第15節が7日に行われ、湘南ベルマーレとサンフレッチェ広島が対戦した。
昨シーズンはヴィッセル神戸、FC町田ゼルビアとともに熾烈な優勝争いを繰り広げた広島。今シーズンも上々のスタートを切ったが、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)敗退後から失速し、現在は勝ち点「20」の暫定9位に留まっている。前節はアビスパ福岡に競り勝ち、連敗を「4」でストップ。連勝で波に乗りたい今節の対戦相手は暫定15位の湘南。開幕直後は好調を維持していたが、ここ数試合は白星と黒星を繰り返す安定感に欠けた戦いが続いている。
開始早々の2分、広島は相手GKのロングキックを跳ね返したところから加藤陸次樹が前方へ流し、中村草太が一瞬の加速でボックス内へ侵入。キム・ミンテとの接触で倒れると、主審は迷わずPKを宣告し、これをジャーメイン良が沈めて先制に成功した。出鼻を挫かれた湘南だが、ボール保持率で大きく上回り、敵陣ゴールに迫るシーンも創出する。しかし、広島の前線からのプレスに苦戦し、最終局面ではラストパスが合わず、決定機を作るまでには至らない。
37分、中盤で細かくボールを繋ぐ湘南は茨田陽生がボックス手前へ鋭いダイレクトパスを送り、根本凌がDFの背後でこれを引き取る。しかし、素早く戻った塩谷司に阻まれゴール方向へ向かうことができず、倒れ込みながら放ったシュートは枠を外れた。その後は互いに敵陣ゴールに迫るシーンを作るが、ネットを揺らすまでには至らず、前半は広島の1点リードで終了した。
後半も湘南がボールを保持し、広島がミドルブロックで構える構図は変わらない。59分、広島は自陣でのボール奪取からカウンターを発動し、加藤が長い距離をドリブルで持ち上がる。ジャーメインを経由し、最後は後方から走り込んできた中村にボールが渡るが、ボックス内右からのシュートは精度を欠いた。対する湘南は63分、投入されたばかりのルイス・フェリッピが後方からのスルーパスに抜け出したが、シュートはGK大迫敬介に阻まれてしまう。
リードしている広島は時折ライン間にパスを通され、何度かカウンター攻撃を許すも、枠内への決定的なシュートを打たせぬまま時計の針を進める。試合はこのまま0−1で終了し、連勝を飾った広島が暫定5位に浮上した。一方の湘南は3試合未勝利となっている。
次節は11日に行われ、湘南は東京ヴェルディと、広島はガンバ大阪といずれもアウェイで対戦する。
【スコア】
湘南ベルマーレ 0−1 サンフレッチェ広島
【得点者】
0−1 6分 ジャーメイン良(PK/サンフレッチェ広島)