【NHKマイルC展望】桜花賞4着のマピュースが府中のマイルで戴冠を狙う

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2025年05月08日 06:00  netkeiba

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NHKマイルCに出走予定のマピュース(撮影:下野雄規)
 3歳マイル王決定戦、NHKマイルCが東京競馬場を舞台に行われる。クラシック路線とは異なる適性を持つマイラーが集結し、例年激戦が繰り広げられる一戦だ。今年も朝日杯FS勝ち馬や桜花賞からの転戦組、各トライアルを勝ち上がってきた実力馬が顔を揃え、混戦模様を呈している。過去のデータを分析し、傾向を探っていきたい。

1.前走GIII組は複勝回収率144%と妙味あり

 過去10年の前走クラス別成績では、GI組が[5-4-0-25]で複勝率26.5%と安定しているが、注目は前走GIII組だ。[2-3-7-58]で複勝率は17.1%ながら、複勝回収率は144%と高い数値をマークしており、人気薄の伏兵が激走するケースが目立つ。馬券的な妙味はこちらにあると言えるだろう。対照的に、GII組は[3-2-3-50]で複勝率13.8%、複勝回収率49%とやや低調。OP特別組や1勝クラス組からの好走はさらに厳しく、重賞、特にGI・GIIIを経由してきた馬が中心となる傾向が強い。

2.前走2〜5着馬が優勢、1着馬は過信禁物

 前走着順に目を向けると、興味深いデータが見られる。前走1着だった馬は[1-1-1-38]、複勝率7.3%、複勝回収率19%といずれも低い。前哨戦を快勝した馬でも過信は禁物だ。むしろ好成績なのは前走で敗れた組。前走2着馬は[3-5-3-19]で複勝率36.7%、複勝回収率128%と好成績。さらに前走4着馬に至っては[2-2-0-5]で複勝率44.4%、複勝回収率285%という驚異的な数字を叩き出している。前走3着馬(複勝率18.2%)、5着馬(複勝率28.6%)も侮れない成績を残しており、前走で僅かに敗れた馬や掲示板を確保した馬の巻き返しを重視すべきだ。

3.同距離組・距離短縮組が中心、延長組は割引

 前走からの距離変化では、同距離(1600m)組が[5-6-7-86]で複勝率17.3%、複勝回収率110%と中心勢力の一つ。桜花賞組やニュージーランドT組などがこれに該当する。今回距離短縮となる組も[4-4-1-31]で複勝率22.5%と高い好走率を誇り、特に皐月賞からの転戦組は[3-1-0-9]で複勝率30.8%と好相性だ。軸馬候補として有力視できるローテーションと言える。一方で、今回距離延長となる組は[1-0-2-32]で複勝率8.6%、複勝回収率38%と苦戦傾向。ファルコンS組などが該当するが、馬券的には割引が必要だろう。

 マピュースは前走の桜花賞で後方から鋭い末脚を繰り出し、9番人気ながら4着に健闘した。前走GI組かつ4着というデータは、複勝率44.4%、複勝回収率285%と非常に強力な後押しとなる。2走前のクイーンCでも東京マイルでエンブロイダリーの2着に入っており、コース適性に不安はない。赤松賞勝ちの実績もあり、牡馬相手でも十分に通用する決め手を持っている。この馬を中心視したい。

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