
スカンジナビア航空は、空域閉鎖によってスカンジナビア発着便の供給座席数が120万席減ったとの調査結果を明らかにした。
ロシア、ベラルーシ、ウクライナ上空の空域閉鎖が直接的な理由としており、アジアと中東での地政学的不安定化も遠因だとしている。
これらの制限により、ヨーロッパの航空会社全体に不均衡な影響を与え、ロシア上空を飛行可能な航空会社より乗客数の減少が大きいとした。例えば、ロシア領空を迂回する場合、コペンハーゲン〜上海線では飛行時間が2時間長くなる。燃料消費量の増加や機体・乗務員の効率性低下、貨物搭載量の減少につながるという。
スカンジナビア航空は今年、中国への直行便を運航しない意向を示しているものの、中国の航空会社は拡大を続けている。空域制限を受けた航空会社は、以前として旅客数が大幅に減少しているという。9月に開設するコペンハーゲン〜ソウル/仁川線は、すべての航空会社が同様の運航条件に直面していることから、競争力を維持できるとしている。
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