JFEホールディングス(HD)傘下のJFEスチール西日本製鉄所福山地区の第4高炉(JFEHD提供) JFEホールディングス(HD)は8日、傘下のJFEスチール西日本製鉄所福山地区(広島県)で稼働している3基の高炉のうち1基を2027年度に完全休止すると発表した。過剰な国内生産設備のスリム化を進め、経営資源を脱炭素や海外事業などの成長分野へ振り向けるのが狙い。
国内の粗鋼生産能力は24年度の年2600万トンから27年度に2100万トンに減らす。同製鉄所倉敷地区(岡山県)の第2高炉も世界最大規模の電炉への転換のため28年度に完全休止し、生産体制は高炉7基から高炉5基と電炉1基体制になる。
同日発表した27年度までの中期経営計画に盛り込んだ。福山地区で現在稼働しているのは第3〜5高炉の3基で、このうち第4高炉を休止する。