
春から夏にかけての登山シーズンが到来。週末や夏休みに向けて、さまざまな山行の計画を立てている人も多いのではないでしょうか。
今回は、アウトドア取材を日常的に行う筆者が、実際に使って「これは良かった!」と感じた登山道具と、買い足したいアイテムを合わせて3つ紹介します。ぜひ道具選びの参考にしてみてください。
●春夏に買って良かった登山道具:エクスペド ライトニング 45
買って良かったアイテムは、スイス発祥のブランド・エクスペドのザック。最大の魅力は、軽量ながら、ほかのライトウェイトザックにはない強固なアルミフレーム構造を採用していることです。
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T字型フレームが荷重を効果的に腰へと分散させるため、肩への負担を軽減。重量級の装備を詰め込んでも、驚くほど安定した背負い心地を実現します。
背面長を無段階で調節できる点も筆者のお気に入りポイントの1つ。腰パッドの裏に隠されたストラップで、自分の体型にぴったりとフィットさせられます。
さらに、厚手でクッション性に優れた腰パッドが腰回りを優しく包み込み、長時間の行動でも疲労を感じにくい設計。春夏の登山はもちろん、冬の雪山まで幅広く活躍してくれることでしょう。
テント泊や複数日程の縦走に理想的であり、かつ厳冬期や春の残雪期など、雪山でも使える45Lサイズのザックを探していた筆者にとって、「ライトニング 45」は“まさにこれ!”なアイテムでした。ECサイトでは、3万5000円前後から販売されています。
●春夏に買い足したい登山道具:アルトラ オリンパス6
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履き潰すほど愛用していた「オリンパス5」の後継モデルとして注目しているのが、アルトラの「オリンパス6」。足裏全体で接地できるゼロドロップ構造と、33mmのMAXクッションが特徴で、ロングトレイルや重い荷物を背負った登山でも足への衝撃をしっかり吸収してくれます。
特に下り坂で膝に負担を感じやすい筆者にとって、前モデルは“痛み知らず”の頼もしい存在でした。オリンパス6では、メッシュの範囲が広がって通気性が向上。より乾きやすくなったのも春夏の使用にはうれしいポイントです。
さらに、グリップ力に定評のあるソールや、足指を締め付けない広めのトゥボックスも健在で、長時間の縦走でも快適に履き続けられそうです。
つま先を守るトゥガードや、長時間履き続けても甲が痛くなりにくいシュータンなど細かな改良も施されており、より完成度の高い1足に。次に買うならこれ、と心に決めているシューズです。ECサイトでは、2万5000円前後から販売されています。
●春夏に買い足したい登山道具:エバニュー U.L. レイブレラ
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春夏の登山やキャンプ、野外フェスなど、屋外で過ごす時間が増える季節に向けて購入を考えているのが、エバニューの「U.L. レイブレラ」。Ray(紫外線)とRain(雨)を防ぐことを想定して設計された、124g程の超軽量折りたたみ傘です。
収納時は約21.5cmとコンパクトですが、広げると直径約86cmになるため、土砂降りのゲリラ豪雨になっても安心。強い日差しからもしっかりと体をガードしてくれます。操作もシンプルで、パッと取り出してすぐに使えるのが魅力です。
これまで「傘はかさばるから……」と敬遠していた筆者も、ザックの中に常備しておこうと思えるサイズ感と軽さです。登山ではレインウェアを着るほどではない小雨のときや、木陰のない稜線歩きでも活躍してくれるでしょう。
季節を問わず使えるマルチな傘ですが、特に天候の変わりやすい春夏の行動時にあると安心な1本です。ECサイトでは、4000円前後から販売されています。