名鉄「500系」地下鉄鶴舞線直通の新型車両、2026年度に運行開始へ

0

2025年05月08日 18:01  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
名古屋鉄道は8日、新型通勤車両「500系」を新造し、100系の後継となる名鉄豊田線・犬山線と名古屋市営地下鉄鶴舞線との相互直通運転車両として2026年度から運行開始する予定と発表した。6両組成の1編成を皮切りに、順次、新造予定としている。


新型通勤車両500系は、名古屋本線などで運行している通勤車両9500系と同等の性能を備えた上で、名古屋市営地下鉄鶴舞線との相互直通運転に対応した車両長20m・4扉の車両に。9500系と同様、「お客さまサービスのさらなる向上」「インバウンド対応の充実」「安全性の強化」「省エネルギー化の推進」をコンセプトに、同社の最新技術を標準採用する。

外観デザインは同社車両のシンボリックカラーである赤(スカーレットレッド)に加え、同社グループの経営ビジョンスローガン「名鉄×WAO!」ロゴで使用されている青を追加。車体前面は左右非対称のデザインとすることで、「これまでの名鉄にない新しさ、斬新さ」を創出するという。車内デザインは木目調の大型袖仕切りとベージュ系の壁により、落ち着いた温かみのある空間を演出。シート生地に明るい青色を用い、全体的に柔らかで親しみやすい雰囲気を生み出すとともに、丸みを帯びた袖仕切りの形状とすることで圧迫感の軽減を図る。


バリアフリー対応として、全車両に車いすスペースと優先席を設け、大型袖仕切り部にこどもが持ちやすい高さの握り棒を設置。車内案内表示器を4カ国語対応(日・英・中・韓)とするなど、インバウンドにも対応する。車内防犯対策のため、運転指令などでリアルタイムに映像を確認できる機能を持った防犯カメラも車内に設置する。



VVVFインバータ制御装置に用いるパワー半導体にエネルギー効率の高いSiCを使用して省エネルギー化も実現。従来の100系と比べて消費電力を最大35%削減するという。(MN 鉄道ニュース編集部)

    ニュース設定