襲撃まで30分間、駅構内に滞在か=逮捕の男、包丁2本携帯―東大前駅刺傷・警視庁

0

2025年05月08日 18:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

警視庁本富士署を出る戸田佳孝容疑者=7日、東京都文京区
 東京都文京区の東京メトロ南北線東大前駅構内で男子大学生(20)が切り付けられた事件で、逮捕された職業不詳戸田佳孝容疑者(43)=長野県生坂村=が襲撃前に約30分間、包丁を携帯したまま、駅構内に滞在していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。

 同容疑者のリュックサックから、凶器とは別の包丁が見つかったことも判明。大学生との接点は確認されておらず、警視庁本富士署が詳しい経緯を調べている。

 捜査関係者によると、戸田容疑者は7日午後6時25分ごろに改札内に入った。既に包丁2本を所持していたとみられ、約30分にわたり、トイレに立ち寄ったり、ホーム上のベンチに座ったりして過ごす様子が防犯カメラに映っていた。

 一方、大学生は同45分ごろに改札を通過してホームに向かっており、2人が構内でトラブルになった様子はなかった。

 大学生はホームドアの前に立って電車の到着を待っていたが、同55分ごろ、車両に乗り込む瞬間、背後から現れた同容疑者に突然、刃体約16センチの包丁で切り付けられた。同容疑者は、車内に逃げてしゃがみ込む大学生を追い掛け、さらに2回ほど切り付けたという。

 事件に使われていない包丁は刃体約18センチで、むき出しの状態でリュックに入れられていた。 
    ニュース設定