
Googleは、4月16日に「Google Pixel 9a」(以下、Pixel 9a)を発売しました。
2024年に発売された前モデル「Pixel 8a」は、価格を抑えつつ、7年間のOSアップグレード保証やAI機能に対応した魅力的なモデルに仕上がっていました。
ここでは、シリーズの愛用者である筆者がPixel 9aとPixel 8aを5つのポイントで比較していきます。
●デザイン
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Pixel 9aでは、シリーズの象徴的な「カメラバー」が廃止され、よりシンプルでフラットな外観に刷新されました。
Pixel 8aでは背面のエッジ部がラウンドしていましたが、Pixel 9aではこの丸みが無くなっています。
素材についても、Pixel 8aでは「マット仕上げ複合素材のバックカバー」と「マット仕上げアルミニウム製フレーム」という表記だったものが、Pixel 9aでは「複合素材のマット背面ガラス」と「サテン仕上げのメタルフレーム」という表記に変わっています。
カラーバリエーションについては、Pixel 8aでは「Aloe」(緑系)、「Bay」(青系)、「Procelain」(白系)、「Obsidian」(黒系)の4色だったのに対し、Pixel 9aでは「Iris」(青系)、「Peony」(ピンク系)、「Procelain」(白系)、「Obsidian」(黒系)の4色へと変わりました。
●サイズとディスプレイ
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ディスプレイサイズが6.1インチから6.3インチになったのに伴い、本体サイズもわずかに大きくなりました。重さは微減していますが、実際に手に持った感覚にほとんど差はありません。
ディスプレイの仕様に関しては、最大輝度が従来の1400ニト(ピーク2000ニト)から1800ニト(ピーク2700ニト)へと向上しており、屋外での視認性も向上しています。
またリフレッシュレートは最大120Hzであることは変わっていませんが、Pixel 9aでは60〜120Hzという可変表記になっており、後述するバッテリー持ちの良さに影響していそうです。
●カメラ周り
カメラの仕様を見てみると、Pixel 9aはスペック上の数値がダウングレードしている部分があります。Pixel 8aでは6400万画素あったメインカメラが、Pixel 9aでは4800万画素に下がっています。
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ただし、AIによる補助もあるため、実際の画質や使用感については、劣るような印象はありません。
撮影機能については、Pixel 9aではPixel Aシリーズとして初めてマクロフォーカスに対応しており、より柔軟な構図での撮影が楽しめそうです。
上の画像は、Pixel 8aとPixel 9aのカメラを使い2倍ズームで撮影したものですが、体感で解像度の差はほとんど気になりません。
●AI機能
Pixelシリーズのウリといえば、AIを活用した機能でしょう。
Pixel 9aは最新のGoogle Tensor G4プロセッサーを搭載しており、最新のPixel 9シリーズでサポートされた新機能が使えることも魅力です。
具体的には、「編集マジック」や「音声消しゴムマジック」といったこれまでの定番機能に加えて、「一緒に写る」や「オートフレーム」「イマジネーション」など、新しいAI機能を体験できます。
ストレージの多い256GBモデルが選択できるようになっていることも見逃せません。Pixel 9aはPixel 8a同様に7年のOSアップグレードなどが保証されていますが、大容量モデルを選択することで、長期運用もよりしやすくなりそうです。
●その他
その他の仕様については、バッテリー性能が向上していることに注目です。
Pixel 8aも24時間以上のバッテリー持ちを実現しており、電池持ちで困ることがほとんどない端末でしたが、Pixel 9aは通常使用で30時間以上、セーバーモードでは最大100時間の駆動が可能となっています。
長期運用の際、どうしても年月の経過とともにバッテリーがへたってくることを考えると、たとえ数時間の差でもユーザーメリットは大きいと言えるでしょう。
さらに防塵防水性能も従来のIP67からIP68へと強化されており、より長時間の水没にも耐えられるようになっています。
日常使用での差は少ないですが、よりアウトドアシーンへ持ち運びやすい端末になりました。