万博会場に設置された公衆電話、ボタンを押すと→「こんなシーンあったな」「泣きそうになった」、懐かしの物語に反響

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2025年05月09日 15:10  まいどなニュース

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まいどなニュース

ポケベル時代、女子高生たちは猛烈なスピードでボタンをプッシュした

かつて我々のコミュニケーションを支えた公衆電話が、大阪・関西万博会場に展示として設置されている。

【写真】NTTパビリオン近くに設置される色とりどりの電話。日が落ちるとボンヤリ輝きエモさがアップ!

今では滅多に見ることがなくなった、青、黄色、赤のカラフルな公衆電話。重い受話器を外し番号を押すと物語が流れる仕組みだ。受験の合否を伝える電話。小銭が切れて突然切れる電話など、短い物語は、かつて小銭を握りしめ公衆電話に向かっていた時代の暮らしを思い出すきっかけになっている。展示の意図は。体験した人の反応は。NTTの担当者に話を聞いた。

――展示について。

担当者:今は使われなくなった黄色や青色などの公衆電話で、番号を押すと「こんなシーンあったなー」と感じるような10の物語が流れる「せかいがきこえる伝話」を設置しています。

恋人同士の電話でのやりとり、お母さんへの受験結果の電話での報告、世界の裏側にいる子どもとの国際電話など、幸せな物語のワンシーンを切り取って聞こえる仕組み。未来の電話を考えるなら、機能だけでなくコミュニケーションやストーリーの豊かさも必要と考え「電話から、伝話へ。」というコンセプトで展示しています。 

――体験した人の反応は? 

担当者:お孫さんを連れてきたご夫婦は、公衆電話の使い方をうれしそうに説明されていました。「あった、あった、こんなこと!」と、笑顔でお話された方も印象的。自分のことを思い出して「泣きそうになった」、なかなか押す機会の無い緊急通話ボタンを押して爆笑する方も。受話器の重さに驚く方も多いです。

――現在はスマホが普及し、公衆電話を使う機会も減ってしまいました。

担当者:スマートフォンが普及する前、公衆電話は人と人とをつなぐ目印でもありました。いつもの公衆電話から「今から帰ります」の帰るコールを受けた家族は、いつもの場所からの電話だと感じながらその伝話を受けていたのでは。「せかいがきこえる伝話」で、電話が繋いできた幸せなワンシーンを感じ、かつて電話が担っていた様々な、幸福でクスッと笑える場面をお楽しみいただきたいです。

◇    ◇

公衆電話の展示の横には「ふれあう伝話」を設置。NTTパビリオンと「いのち動的平衡館」前をIOWNでつなぎ、映像や音声に加え振動も伝える。離れた場所でも感覚まで伝わる、未来のコミュケーションも体験してみてはいかがだろうか。

(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)

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  • 100円玉が使えるようになったのに、10円玉の方が先に消費される地獄仕様でした。相手が出るかどうかわからないから10円玉数枚入れて、100円玉になったら話が終わるという。
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