東京株、574円高=米英合意を好感、円は急落

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2025年05月09日 17:02  時事通信社

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時事通信社

 9日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比574円70銭高の3万7503円33銭と続伸して終了した。終値では3月28日以来、約1カ月半ぶりに3万7000円台を回復。トランプ米大統領が英国と関税を巡る交渉で合意したと発表したことが好感され、幅広い銘柄が値上がりした。9日の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=146円台前半に急落した。

 前日の米国株式市場で主要株価指数がそろって上昇したことや円安が追い風となって、日経平均を押し上げた。特に銀行やエネルギーなど景気敏感業種の一角や、好決算銘柄に買いが集まった。

 市場関係者は「米国と中国との交渉が始まるとの期待もあった」(大手証券)と指摘。ただ、最近の連騰を受け、過熱感を警戒する声も聞かれた。

 東京外為市場の円相場は、4月10日以来の円安水準。朝方は、米英合意を背景に安全資産とされる円を売る動きが強まった。その後は、週末を控えた持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢となり、円は下げ幅を縮小した。午後5時現在は145円16〜18銭と前日比86銭の円安・ドル高。 
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