藤田和日郎と島本和彦の場外乱闘勃発? 「週刊少年サンデー」新連載をめぐってレジェンド漫画家がXで”舌戦”

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2025年05月09日 18:40  リアルサウンド

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「週刊少年サンデー 2025年23号」(左)、島本和彦X(@simakazu)より(右)

 ライバルとして知られるレジェンド漫画家の藤田和日郎氏と島本和彦氏がXで“舌戦”を繰り広げ、漫画家界隈を巻き込んでにわかに盛り上がっている。


参考:【画像】あなたはどっち派? Xで繰り広げられる藤田・島本の舌戦


 5月7日発売の「週刊少年サンデー」23号で、両氏はともに新連載をスタート。W新連載を記念して対談が掲載され、ライバル関係について語っていた。もちろん、漫画フリークの多くが知るようにお互いの才能を認め合いながらの楽しい掛け合いだが、信頼関係の深さとサービス精神から話はヒートアップ。同号の合作表紙も、藤田氏の新連載『シルバーマウンテン』、島本氏の新連載『ヴァンパイドル滾』の両主人公が取っ組み合いのケンカをしている構図で、この“プロレス”が場外乱闘に発展している格好だ。


 サンデー23号の発売日、島本氏はXで「朝起きてX開いたら、1番最初に藤田和ヒーローの新連載のニュースがボーンと単独で出ていて、そこからまず再起不能のダメージを受ける爽やかな朝‼︎おはようございます‼︎」と恨み節。藤田氏は「こんなんで、も、もう再起不能なのかよ!?( ̄Д ̄:)ノ 見なきゃイイでしょ!」と返答し、以降、お互いの作品をツンデレ的に褒め合いながら、赤裸々な思い出話も交えてレスバトルが続いている。


 業界内にファンの多い両氏だけに、人気漫画家たちも続々反応。漫画制作に打ち込む女子高生たちの青春を瑞々しく描いた“漫画家漫画”『これ描いて死ね』を連載中のとよ田みのる氏は、「漫研のみんな(特に赤福が)も震えております!」と、作中で藤田ファンを公言している赤福幸を起用した“ファンアート”をポスト。これに対して島本氏が「やっぱり赤福はそっちか‼︎わかってはいた‼︎わかってはいたが‼︎赤福‼︎まんが甲子園頑張れ‼︎‼︎」と反応したところ、とよ田氏が即座に「島本先生!心ちゃんは滾派です!」と、同じく主要キャラクターの藤森心のイラストを公開した。


 その他も「読みました」報告、主人公のイラストなど漫画家たちのポストが続いており、レジェンドの競演が楽しく受け取られているが、少しシリアスな反応をしているのが、『はじめの一歩』で知られるレジェンド・森川ジョージ氏だ。「買ってはいるのだけどまだ開けない。どうしても『島本和彦vs藤田和日郎』という対決構図で見てしまう。素直に両者の新連載を楽しみたかったのにー」と語り、実際に読むまでどちらが勝っているかわからない「シュレディンガーの猫の刑」状態だと嘆いた。


 これに対して、藤田氏は「森川さんー!気にしてくれてありがとうございますー!! 些細なことです! 」と反応。そして、「シュレディンガーん家のネコちゃんに尋ねるまでもなく、島本和彦はガゼルパンチとデンプシーロールのてんこ盛り祭りで粉々です」と島本氏への煽りも忘れなかった。


 いずれにしても、『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎と、『炎の転校生』『逆境ナイン』の島本和彦が令和7年にW新連載というのは、コアな漫画フリークならずとも胸躍るところだ。ファンは両作の感想をXにポストし、プロレスの“燃料”を投下してみてはいかがだろうか。


(文=橋川良寛)



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