商工中金株、全株落札＝民営化へ政府保有分

　財務省は９日、政府系金融機関の商工中金の政府保有株について、４月に実施した３回目の入札結果を発表した。売り出した９億９５万株が全て落札された。民営化に向け６月１５日の売却期限が目前に迫る中、ようやく全政府保有株売却のめどが立った。

　今後名義書き換えなどの手続きを進める。政府保有株売却後も、災害時などに中小企業に低利で融資する「危機対応業務」は継続する。政府は、売却収入をラピダス（東京）など半導体や人工知能（ＡＩ）関連産業支援の一部に充てる方針だ。