Jリーグユースを舞台に、地元愛媛の弱小サッカー部員である青井葦人(あおいあしと)がその稀有な才能を見出され、プロへの階段を駆け上がっていく漫画『アオアシ』(小林有吾/講談社)の待望のアニメ第2期制作が発表された。2026年の放送が予定されている。
参考:【画像】『アオアシ』アニメ2期の制作決定で作者・小林有吾が描き下ろしたイラスト
2022年にはアニメ第1期が放映され、葦人がJリーグ屈指の強豪クラブ、東京シティ・エスペリオンFCのユースセレクションに合格し、プロを目指す集団の中で揉まれながら成長する姿が丁寧に描かれていた。本記事ではアニメ1期を振り返りながら2期で描かれるであろう展開についても触れていきたい。
◼︎視聴者のサッカーリテラシーが広がるアニメ1期の功績
『アオアシ』という作品ではサッカーそのものは勿論のこと、チームメイト同士の友情や家族愛、プロを目指す上で夢破れていく者の姿など実に様々なものが描かれている。中々にエモーショナルな感情を受け取ることができる作品だ。その中でもサッカー未経験の人間が観ても理解出来るようにプレーの凄さの理由を「言語化」してくれていることが特筆すべきポイントだろう。試合展開を追うごとにサッカーというスポーツの奥深さにハマり、葦人と共に成長しているような気にさえなってくるのだ。
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また、これまでのサッカー漫画ではあまり日の目を見ることがなかったサイドバックというポジションのキャラクターが主人公という点も見逃せない。分かりやすく注目が行きがちな攻撃的なポジションの選手ではないことで、ゴールという結果以外のピッチで起こる様々な出来事の1つ1つが理由立てられて描かれていることで、サッカーという競技への理解度が深まり、より作品を楽しめるという相乗効果が生まれるのだろう。
◼︎アニメ2期での注目すべき闘い
『アオアシ』アニメ2期制作決定ニュースに併せて公開された原作者の小林有吾先生のイラストも話題だ。
闘志を秘めた表情を浮かべて描かれている5人のキャラクター達。葦人の他には葦人がエスペリオンユースAチームで初めて公式戦に出場した際の対戦相手、柏大商業の10番・南沢に東京VANSの辰巳、船橋学院のエースでU-18日本代表のトリポネ・ルフィン。さらには高校最強チーム青森青蘭の至宝、1年生にしてU-18日本代表の司令塔として君臨する北野蓮の姿も。
アニメ1期でエスペリオンユースBチームでの闘いを経て成長した姿を見せてくれた葦人が、2期ではエスペリオンユースAチームに昇格しユース年代最高峰のプレミアリーグでの闘いに挑む。
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エスペリオンユースの最高傑作と評される天才、栗林晴久(くりばやしはるひさ)との邂逅。そして葦人がセレクションに挑んだ時からの因縁を持つエスペリオン不動のレギュラーDF阿久津渚(あくつなぎさ)とのチーム内でのぶつかり合い。さらには葦人の気の良い兄貴分である中村平(なかむらたいら)のある決断に揺れるチームの姿も恐らく描かれることだろう。原作ファンはもちろん、アニメ1期を観て続きを待ち望んでいた方にも朗報だ。
そして何より高校世代最高峰のライバルチーム達とエスペリオンユースとの試合展開にも注目だ。より高いレベルに身を投じた葦人が、どうこの難局を乗り越えていくのか。サイドバックに転向してからも加速度的な成長曲線を描いていく葦人の進化に注目してほしい。
アニメ2期の制作は『名探偵コナン』シリーズや『ルパン三世』シリーズで知られるトムス・エンタテインメントが担当することも発表された。
日本サッカーをさらに上の次元へ押し上げてくれる育成年代の雄、東京シティ・エスペリオンユースが輝く、その瞬間を楽しみにアニメ2期キックオフの瞬間を楽しみに待ちたい。
(文=もり氏)
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