
京都市北区上賀茂特産のすぐきが、地域で長く愛された食文化であることを示す文化庁の「100年フード」に認定された。生産者らがすぐきの文化財登録を目指すさなかの吉報で、大きな一歩だと喜んでいる。
100年フードの認定は2021年度に始まった制度。伝統の食から100年先の定着を目指す新顔まで、全国の300件が認定されている。
すぐきは「京都三大漬物」に数えられ、すぐき菜を農家が塩だけで漬け込む冬の味覚。「京漬物すぐき」として3月、24年度の100年フードに選ばれた。府内では4件目。24年度に認定された50件のうち、特に評価が高かったことを示す有識者特別賞にも輝いた。
上賀茂の生産者やJA京都市は、すぐきを漬ける伝統の技に文化的な価値があるとし、「登録無形民俗文化財」となることを目指している。
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今回の認定で100年フードのロゴマークが使えるようになり、次の冬に出回る商品にシールを貼るなどしてアピールを強める予定だという。
JA京都市上賀茂支部の藤井健支部長は「先祖代々が苦労して作ってきたすぐきが、価値のある食品として認められうれしい。文化財登録へのプラスになるはず」と話した。
(まいどなニュース/京都新聞)
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