コンビニ店員が「弁当を温めている途中でキャンセルする客」に困惑、20秒後に言うのはなぜ?

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2025年05月10日 16:31  日刊SPA!

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※写真はイメージです。
 コンビニで長く働いてきた筆者。辞めていた時期もあるが、現在はライター業の傍ら、知り合いの店長に「人手不足」を理由に頼まれ、空いた時間だけ手伝う生活をしている。
 今回は困った客たちについて書いていきたい。

◆弁当を温めている途中でキャンセルする客

 客が弁当などをレジに持ってきた場合は「温めと袋はどうしますか?」とたずねるのが基本である。しかし極まれに、レンジに入れてしばらく経ってから「温めじゃないですよ!」と言われることがある。一体、何を考えているのだ? たぶん、ボケ〜としていただけだろうが、正直、迷惑だ。

 もちろん、相手からの文句は受け付けないし、こっちも謝らない。もしも何か言ってきても筆者は抗議するし、防犯ビデオにも確認した証拠が残っているからだ。

 ちなみに現在の防犯ビデオは音声の録音性能も高く、かなり拾ってくれる。ただ、客の方も自分が悪いとわかっているので、ほとんどの人は何も言わずに、気まずそうに帰っていく。

◆20秒ぐらい経ってから「温めじゃないです!」の謎

 昔、こんなことがあった。仕事帰りのサラリーマンに「お好み焼きを温めますか?」とたずねると、「はい、お願いします」と返答。横にいたオーナーもそれを聞いていた。

 レンジに入れるところもその人は見ていたのだが、15秒ぐらいしてから突然、「温めじゃないですよ! そんなこと言ってないですよ」と、こうなった。それを聞いたオーナーは怒り、

「お客さんは温めてと言いましたよ」

 そして、そそくさと客は帰っていった。

 また先日、高校生ぐらいの男性が弁当を2つ持ってきて、両方の温めを希望した。レンジに入れて温める。20秒経過したところで突然、「温めじゃないです!」と言う。

 目の前でレンジに入れたし、20秒後に言うとは……。彼の心境は全然わからないが、筆者は何事もなかったかのように弁当をレンジから取り出し、袋に入れて男性に渡した。

◆ガラの悪い酔っ払い連中が「トイレを貸してください」

 現在は夜勤帯をのぞいて、客にトイレを貸している。扉には「使用される方はスタッフに一言お声がけください」という張り紙があるにもかかわらず、実際、声をかけてくるのは20〜30%といったところだ。

 防犯には注意しないといけないので、ほんと勘弁して欲しい。勝手にトイレを使用する客も、なにか購入してくれるならまだいいが、かなりの確率で何も買わないで出て行ってしまう。

 筆者はたまに人手不足を理由にワンオペをやらされる。そうなると防犯上、トイレを使用禁止にする。前述のように勝手に使用されるからだ。

 ある日、ワンオペになった10分後、ガラの悪い6人グループが店内に入ってきた。最悪なことに彼らはかなり酔っている。店は少し混んでいて、正直ついてないと思った。すると、そのグループの長髪の男が「トイレを貸してください」と言ってきた。

 お断りをすると素直に従ってくれたのだが、トイレ前の張り紙を見たらしく戻ってきた。

「なんで? 貸しているんじゃないの?」と怒り気味に言う。ただ、筆者もベテラン。

「実は今、ワンオペをやらされてまして、店長から防犯の都合で深夜は使用禁止にしろとキツく言われているんですよ。申し訳ないですね」と伝えると、相手は「そうですか。わかりました」と言い、グループは大声で騒ぎながらも、ちゃんと商品を購入してくれた。

◆「店にトイレはないです」と断っても…

 スタッフに対するカスハラが話題になり、マスコミが積極的に取り上げてくれているおかげかもしれないが、コンビニ本社も問題に向き合ってくれていると感じる。ここ数年で、問題を起こす客は減ったと思う。客の態度も昔より良くなっている気がする。

 何年も前に筆者がオフィス街の店舗で働いていた時はひどかった。

 そこの店は構造上トイレがなく、スタッフは裏口から出て、隣にあるビルまで行って用を足していた。もちろん、入口には「店内にトイレはありません」と書いてある。客に「トイレを貸してくれ」と言われたら、スタッフは「トイレはないです」と断っていた。

 ある日の朝、若い女性4人組が入ってきて「トイレを貸してください」と言ってきた。よくあるパターンで、彼女たちは何も購入しないし、そもそもトイレを借りたいだけだ。それに店内を見渡せば、トイレがないのはわかるはずではないか。

 筆者がいつものように「トイレはないです」と断ると、彼女たちは出口に向かったが、明らかにこちらに聞こえるように、

「なによ、トイレがないって。どこで用を足しているんですか?」と、嫌みたっぷりに言い放った。

 また、早朝に土木関係の親方みたいな人に「トイレ貸してくれ」と言われたので断ると、ネチネチと「じゃあ、君はどこで用をたしているのかね?」と言われたこともある。

 またある夕方は、30歳ぐらいの男から「貸してください」と言われたので断ると、

「なにか買えば貸してくれるのですか? 買えばいいのですね?」と、ムッとしたように返された。

「いや、違います。トイレは店内にないので、貸したくても貸せないんですよ」

 そう断ったにもかかわらず、男は「ふざけんな、バカヤロー!」と捨て台詞を残して去っていったのだった。筆者は何も悪いことをしていないのに、なんだかすごく気分が悪くなった。

 現在、都心ではトイレを貸し出していない店も少なくないが、このようなことが減っていることを願う。

<文/浜カツトシ>

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  • 学生の頃、数年コンビニバイトしましたが、「温め途中でキャンセルする客」なんて遭遇したことがない。頻繁にある書きっぷり且つ無駄に偉そうだし、筆者本人が悪そう。
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