<バスケットボールBリーグ3部(B3)プレーオフ:新潟66−65東京Z>◇10日◇第1戦◇シティホールプラザ・アオーレ長岡
新潟アルビレックスBBがB2昇格に王手をかけた。東京Zに66−65で競り勝ち、初戦を制した。
PFムトンボ・ジャン・ピエール(22)がチーム最多の18得点。第3クオーター(Q)終盤から第4Q序盤にかけて5連続でシュートを決めるなど、チームを勢いづけた。新潟は11日の2戦目に勝つと、昇格が決定する。
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第3Qに47−41から2連続得点し、その流れで計5連続。第4Qの開始1分24秒の時点で57−45とリードした。最終Qの出だしで2桁得点差に持ち込み、貯金を作ったことで、東京Zの追い上げをかわすことができた。「自分も頑張らないと、と思った」と後半のスコアメークに胸を張る。
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試合の立ち上がりはハントが軸になった。開始1分55秒の先制点など第1Qに9点を挙げて新潟のペースに持ち込んだ。「前半はカイルがやってくれた。後半は自分がやらなければ」とムトンボ。東京Zのハードな守備の間隙(かんげき)を突くようにシュートを決める。「うちの強みはインサイド。前半はカイル、後半はジャンピがうまく取ってくれた」。持ち味を生かした攻撃を勝因の1つに挙げた。
準決勝の香川戦後、3日間のオフも筋トレを行うなど体調を維持していた。この日はリング下の競り合いで倒れる場面もあったが、臆せず体をぶつけ合った。一方で反省点も。フリースローは4本放って成功はゼロ。得意のリバウンドも8にとどまり「ダブル・ダブル」を逃した。「明日(11日)はリバウンドを取ってフリースローも決めないと」。それが2連勝、そして昇格につながることを確信している。【斎藤慎一郎】
○…前半の流れをつくったのは、ムトンボに次ぐ16得点のハントだった。第1Qの5−5から2連続得点。9−7でフリースローを獲得すると、雄たけびを上げた。試合開始前にも、場内に響くロングホーンで気持ちを高めていた。「このシーズン、いいことも悪いこともあったが、ここまで来た。絶対に勝ちたい気持ちで声が出た」。迎える2戦目へ「最高の準備をして、昇格を決めたい」と2連勝を誓った。左腕を高く伸ばしたムトンボが、軽快にリングを捉えた。51−43で始まった第4Q、開始から3連続得点。リング下に飛び込んだタイミングで、PFカイル・ハント(35)SG川村卓也(39)から絶好のパスが入る。「練習していたプレー」。自信があるコンビネーションで得点を重ねた。
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